March 04, 2019

高木美帆2位 世界スピードスケート選手権とある選手の訃報

スピードスケートの世界選手権。
ディフェンディングチャンピオンとして出場した高木美帆は、500mと1500mで1位だったが、3000mは10位、5000mは8人中8位の総合2位。
3000m、5000mともに世界新記録を出したマルティナ・サーブリコワに競い負けた。

●高木美帆のタイム 500m、3000m、1500m、5000mの記録 ( )内は順位
2018年総合優勝
39.01 (1) 4:19.78 (2) 1:58.82 (1) 7:29.12 (4) 合計166.905 (1)
2019年総合2位
37.22 (1) 4:00.16(10) 1:52.08 (1) 7:02.72 (8) 合計156.878 (2)

スピードスケートのオールラウンド選手権は、500m、1500m、3000m、5000mを1回ずつ滑って、その合計ポイントで優勝を決める大会である。
昨年は、オランダ・アムステルダムで行われていた世界スピードスケート選手権に高木美帆が日本人選手として初めて優勝した。

高木の優勝はもちろん快挙だったが、試合会場のリンクが1928年のアムステルダム五輪のメイン会場のオリンピス・スタディオンだったことに何よりも驚いた。
こういうのを五輪のレガシーという。

今年の大会は1988年カルガリー五輪のスケート会場だったオリンピックオーバル。
高地にあり、世界記録が出やすいリンクとして知られている。

●歴代優勝者(女子
2007年:イレイン・ブスト
2008年:パウリーン・ファン・デートコム
2009年:マルティナ・サブリコワ
2010年:マルティナ・サブリコワ
2011年:イレイン・ブスト
2012年:イレイン・ブスト
2013年:イレイン・ブスト
2014年:イレイン・ブスト
2015年:マルティナ・サブリコワ
2016年:マルティナ・サブリコワ
2017年:イレイン・ブスト
2018年:高木美帆
2019年:マルティナ・サブリコワ

2007年から2019年までの女子の総合優勝者を並べてみた。
今年の総合優勝者で、五輪でも3つの金メダルを持つサブリコワ。
平昌の1500mで高木美帆に勝つなど、五輪の5つの金メダルを獲ったブスト。
この二人が交互に優勝している中、間を縫うように1回ずつ優勝しているのが高木美帆とオランダのパウリーン・ファン・デートコムだ。

平昌で金銀銅のメダルを一つずつ獲った高木美保に比べて、パウリーン・ファン・デートコムには、輝かしい実績はない。
2006年トリノ五輪に出場してはいるが、メダルは獲っていない。
オランダ語は発音が難しく、なんとなく名前を覚えているといった選手だった。
2012年引退したと言うことだったが、消息を調べていると・・・
今年の1月に亡くなっていた。

37歳。

昨年の夏に肺がんが見つかり半年持たなかったと言う。
ご主人と娘さん(Lynnちゃん)が残されたと言うが、娘さんは2017年生まれの1歳。
何とも気の毒でならない。

カルガリーで高木美帆選手はパウリーン・ファン・デートコム財団にサイン入りのユニフォームを贈った。オークションに出されて金額は財団に寄付されるようだ。



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