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May 12, 2004

2大会連続入賞

Q.五輪の陸上競技において、異なる種目で2大会連続入賞した日本人選手はだれでしょう。

A.有森裕子
B.伊東浩司
C.依田郁子

答え 伊東浩二選手

陸上競技もシーズンに入った中、多少もやもやを感じている。私は、高橋尚子選手ににトラック競技(5千か1万メートル)で、アテネ五輪をめざしてほしいとマラソン代表選考以降 常に思っているが、一向にその気配がない中、シーズンが始まったからだ。

先月、新聞に2人のアテネ五輪を目指す選手の記事が載った。
女子マラソン世界記録保持者英国のラドクリフ選手、マラソン代表決定。しかし、1万メートルも出たいのでどちらに出場するかは未定。
アジア記録保持者中国の孫英傑選手は4月18日にロンドンマラソン完走後、アテネ五輪ではマラソン、5千、1万メートルから2種目に出たいと語っている。
世界の強豪にとって、マラソンとトラック長距離の垣根はなんと低いのだろう。

その一方、週刊朝日4月9日号「小出義雄監督、独占激白」を遅ればせながら読むと、小出監督はトラックでアテネを目指すことを高橋選手に断られたとある。
「マラソンで金メダルを取ったランナーが代表から漏れたから5千メートルやるなんてかわいそうだと思った。」とも。なぜ、マラソンの代表に漏れた選手がトラックを走るのがかわいそうなのか。
過去にもシドニーの弘山選手、アトランタの鈴木選手など、マラソンの選考に漏れた選手が1万メートルを走っている。それも五輪本番の結果は良くなかったこともあり、ネガティブなイメージが持たれているようだ。

そこで、調べてみた。
五輪の陸上競技において、異なる種目で2大会連続入賞した日本人選手はいるか。
戦前、南部忠平氏と田島直人氏が三段跳びと走り幅跳びと両方出場して成し遂げたことはある。が、全く異なる種目でとなると、伊東浩司選手がアトランタは4×400㍍リレー、シドニーは4×100㍍リレーでそれぞれ5位と6位に入賞しているのが唯一の例のようだ。

先日の柔道全日本選手権、先の体重別で井上康生と対戦することなく敗れた鈴木桂治は決勝で井上に勝ち、100㌔超級の代表の座を手に入れた。

かつてレスリングの朝岡選手は同階級にフリースタイルの世界王者高田裕二氏がいたためグレコローマンで五輪出場をめざした。

また、男子マラソンで代表になれず、補欠になった高岡選手は1万への挑戦を表明。
彼らには全くネガティブな印象はない。

高橋選手には、史上初の異なる種目での連続メダル、連続入賞を目指してほしいと思う。
もちろんトラックの長距離はマラソン以上に厳しい競技である。
高橋選手が5年間もトラックを走っていないことも不安材料だ。
実は97年に同じアテネで開催された世界陸上で高橋選手は5千㍍を走っている。
その後才能が開花し、マラソンの第一人者になった彼女がトラックでどのくらい走れるのかもスポーツファンとして興味があるところである。
トラック長距離で五輪に出るには、A標準記録を突破してトラック専門にやってきた福士選手や、マラソンから来た渋井選手や弘山選手と争わなければならない。
時間がもうない。

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