世界一速く泳ぐ男は誰だ!
Q.競泳男子200㍍バタフライで銀メダルを獲得した山本貴司選手の奥様は誰でしょう。
1.千葉すず 2.田島寧子 3.長崎宏子
こたえ.千葉すずさん イトマン、近大付属高校で2年先輩の千葉さんと結婚した。
昨日の体操男子団体の金メダルの興奮が冷めやらない。
体操でこれだけ感激したのはモントリオール五輪の団体以来だ。
もう28年も経つが、加藤、監物、塚原、梶山、藤本、五十嵐、そして悲運のエース笠松。
当時のメンバーの名前は今でもそらで言える。
ちなみにミュンヘン五輪男子バレーボールの12名もそらで言えるが、メキシコの銅メダルイレブンは数人怪しい。もちろん、長野五輪のジャンプ団体の4人は簡単だ。
アテネの6人の名前も末永く記憶に残りそうだ。
明日の未明に世界一速く泳ぐ男を決めるレースがある。
今では50㍍自由形(1988年以降正式種目)があるので、「世界最速」を競うという点では語弊があるかもしれない。
だが、1896年の第1回近代五輪からの正式種目である100㍍自由形こそが、世界最速にふさわしいのではと思う。
●競泳男子100㍍の金メダリスト
1972 51秒22 マーク・スピッツ(米)
1976 49秒99 ジム・モンゴメリー(米)
1980 50秒40 ヨルグ・ボイテ(東独)
1984 49秒80 アンブローズ・ゲインズ(米)
1988 48秒63 マット・ビオンディ(米)
1992 49秒02 アレキサンドル・ポポフ(EUN)
1996 48秒74 アレキサンドル・ポポフ(ロシア)
2000 48秒30 ピーター・ファンデン・ホーヘンバンド(オランダ)
2004 ?
映画「密林王ターザン」の初代俳優として知られる米国のジョニー・ワイズミュラーは1924年のパリ五輪100㍍自由形で59秒0を出して1分突破の夢を実現させた。
初めて100㍍自由形50秒の壁が破られたのはモントリオール大会。
当時、100㍍の限界は50秒にあるという説があった。
人間を模した人形をプールで泳がせたところ、50秒より早く進ませたら人形が壊れてしまったというのだ。
これを覆したのがジム・モンゴメリー。優勝タイムは49.99。
人類の限界を超えたと話題になった。
ところが、モントリオール五輪閉会後、米国留学中で、アパルトヘイトのため五輪から締め出されていた南アフリカのスキナーが、49.44の世界新記録を出し、世界を驚かせた。
この頃から既に南アフリカは、自由形の隠れた才能の宝庫だったのである。
その後スキナーは米国の市民権を取り、記録も公認された。
日本人選手も1度優勝している。1932年のロサンゼルス大会、宮崎康二さんが58秒2で金メダル。水泳ニッポンと呼ばれた時代も100㍍自由型の金メダルはこれだけである。
さて、アテネ大会の100㍍自由形に残念なことがある。ひとつは、ロシアのアレキサンドル・ポポフが決勝に残れなかったこと。
今年33歳になるポポフは、ウラジミール・サルニコフと並ぶ旧ソ連~ロシアの競泳界の巨星である。
バルセロナ、アトランタと100㍍を連覇。シドニーではホーヘンバンドに敗れ2位。その直後暴漢に襲われ死の淵をさまよったが、奇跡的な回復で昨年の世界水泳選手権も制していた。
アテネ大会の楽しみのひとつだっただけに残念。50㍍に期待したい。
もう一つは、米国選手が決勝はおろか、準決勝にも残れなかったこと。
昨日は、800リレーに照準を合わせ過ぎたのだろうか?
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Comments
50㍍自由形 ポポフ予選落ち 残念!
19日の50㍍自由形予選で21秒64の世界記録を持つアレクサンドル・ポポフ(ロシア)は、22秒58で、百メートル覇者のピーター・ファンデンホーヘンバント(オランダ)は22秒56でともに準決勝へ進めなかった。
Posted by: くじらなみ | August 19, 2004 08:42 PM