メダルをめざせ!4×100リレー
Q.日本は陸上リレーで過去にメダルを獲得したことがある。
1.○ 2.×
アテネ五輪も残すところ僅かになったが、陸上競技のリレーを非常に楽しみにしている。
4×100リレーと4×400リレーは、今大会からその出場国を16カ国に制限することになり、過去1年間に出したタイム上位2レースの平均タイムで16カ国を選び、準決勝と決勝の2レースだけを走ることになった。
4×100リレーの出場国は下記の16カ国である。
●4×100リレー出場16カ国
1.アメリカ 37秒88
2.ブラジル 38秒35
3.日本 38秒46
4.ポーランド 38秒48
5.イタリア 38秒53
6.ドイツ 38秒53
7.英国 38秒34
8.ナイジェリア 38秒64
9.ジャマイカ 38秒65
10.オランダ 38秒68
11.トリニダードトバゴ 38秒69
12.カナダ 38秒69
13.フランス 38秒70
14.豪州 38秒71
15.ガーナ 38秒76
16.ロシア 39秒04
これによると日本男子は、4×100リレーでは3位、4×400リレーでは6位とかなりの好位置にいる。
五輪におけるリレーの最高順位は4×100リレーが、1932年のロサンゼルス大会の5位。戦後はバルセロナ大会とシドニー大会の6位が最高である。また、4×400リレーはアトランタ大会の5位が最高である。
今大会はランキング3位の4×100リレーに初のメダルが期待できるのである。
4×100リレーの現在の日本記録は38秒31。
1997年のアテネで行われた世界選手権準決勝とシドニー五輪の準決勝で出ている。
世界陸上のときは、準決勝2組で5位ながら出した記録である。
陸上競技は競泳と異なり、タイム順に次の段階に進むタイムスレースではなく、順位によって決められる。準決勝から決勝に進む際は、ふた組のそれぞれ4位までが決勝に進むわけだ。
そのため、日本は全体の順位では7位だったものの、決勝進出を果たせなかった。
シドニー五輪は、準決勝で日本新を出し、決勝に進むも、準決勝で好走を見せた1走の川畑が準決勝で右太もも肉離れ寸前の状態になり、急遽小島茂之に交代をする。そして3走の末續は2走の伊東からバトンを受け、わずか20メートルで肉離れを起こしてしまうが、そのまま走りきる。4走の朝原が懸命に走るも、日本記録の更新はならず、順位も6位に終わった。
100㍍のアジア記録10秒00を持つ伊東浩司が集大成と捉えていた種目だっただけに、残念な結果だった。当時、末續はまだ20歳のひ弱さの残る大学生だったのである。
●4×100リレー日本記録
1997年8月9日 世界陸上選手権アテネ大会準決勝5位
井上 悟、伊東 浩司、土江 寛裕、朝原 宣治
2000年9月29日 シドニー五輪準決勝2組3位
川畑 伸吾、伊東 浩司、末續 慎吾、朝原 宣治
1932年以降、なかなかリレーで結果は出ていない。
近年、好選手が揃い、上位を伺えるようになっている。
●五輪での4×100リレー
1928年アムステルダム大会
相沢 巌夫、井沼 清七、大沢 重憲、南部 忠平
予選で落選(43秒6)
1932年ロサンゼルス大会
阿武 巌夫、中島 亥太郎、南部 忠平、吉岡 隆徳
5位入賞(41秒3)
1936年ベルリン大会
鈴木 聞多、谷口 睦夫、矢沢 正雄、吉岡 隆徳
失格
1956年メルボルン大会
赤木 完次、潮 喬平、清藤 亨、田島 政治
準決勝で落選(41秒3)
1960年ローマ大会
大串 啓二、岡崎 高之、柴田 宏、早瀬 公忠
準決勝で落選(42秒2)
1964年東京大会
浅井 浄、飯島 秀雄、蒲田 勝、室 洋二郎
予選で落選(40秒6)
1968年メキシコ大会
阿部 直紀、飯島 秀雄、小倉 新司、山田 広臣
予選で落選(40秒0)
1988年ソウル大会
青戸 慎司、栗原 浩司、高野 進、山内 健次
準決勝で落選(38秒90)
1992年バルセロナ大会
青戸 慎司、井上 悟、杉本 龍勇、鈴木 久嗣
6位入賞(38秒77)
1996年アトランタ大会
朝原 宣治、伊東 浩司、井上 悟、土江 寛裕
予選失格
2000年シドニー大会
伊東 浩司、朝原 宣治、小島 茂之、末讀 慎吾
6位入賞(38秒66)、※予選、準決勝は 伊東・朝原・川畑・末讀
●こんなこともあった 末讀の東海大時代のはなし
2001年9月27日 陸上の全日本選手権(インカレ)4×100リレーで東海大学(宮崎、末讀、藤本、奥迫)は、38秒57で優勝。これはこの年の世界陸上5位の日本チーム(松田、末讀、藤本、朝原)の記録38秒96、北京ユニバーシアード優勝の日本チーム(川畑、奈良、奥迫、大前)の38秒77を上回る、世界陸上でも銅メダルに相当する好記録であった。
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Comments
メダル肉薄!
リレーはともに史上最高順位
1600リレーは予想以上の頑張りでした。
0.09秒のの4位。
400リレーは0.26秒差の4位。
朝原選手は第一線を退くのでしょうか?
Posted by: くじらなみ | August 31, 2004 01:56 PM