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January 14, 2005

虹と雪のバラード

710206a「虹と雪のバラード」
作詞 河邨 文一郎 作曲 村井 邦彦  
虹の地平を歩み出て  影たちが近づく手を取りあって
街ができる 美しい街が  あふれる旗、叫び そして歌  
ぼくらは呼ぶ あふれる夢に  あの星たちの間に  眠っている 北の空に  
君の名を呼ぶ オリンピックと   
(中 略)
生まれ変わる サッポロの地に  君の名を書く オリンピックと  
生まれ変わる サッポロの地に  君の名を書く オリンピックと

寒い日が続いている。
毎年この時期になると口ずさむ歌がある。
トワ・エ・モアが歌った「虹と雪のバラード」である。

札幌五輪のテーマ曲として知られるこの歌だが、レコードジャケットには「札幌オリンピック組織委員会選定/札幌オリンピックの歌」と書かれてある。
作詞をされたのは札幌医科大学名誉教授だった河邨文一郎さん。
昨年の3月30日に86歳で亡くなられている。
確か、公募だったと思うのだが詳細は覚えていない。
当時僕は、幼かったが、この歌は今でもそらで歌えるほど札幌五輪の印象が強烈だった。
今でも胸がきゅんとなる数少ない歌だ。

オリコン最高順位は9位。
売り上げ枚数も20数万枚という記録的には中ヒットであるが、それ以上の思い出を蘇らせてくれる1曲である。

札幌五輪は、古きよき時代の五輪と思われがちだが、オーストリアのカール・シュランツがスキー板メーカーを宣伝したということで選手村から追放された。
また、滑降コースとして開発された恵庭岳は今でも元の姿には戻っていないという。
商業主義、環境破壊といった33年経った現在と同じキーワードが当時から並んでいた。

現在人口186万人を数える札幌市だが、当時の人口は105万人。
意外なことに政令指定都市になったのは五輪後の1972年4月1日。
市営地下鉄地下鉄南北線 (真駒内~北24条間)が開業したのは71年12月、五輪開会3ヶ月前のこと。
公共事業とスポーツ大会を絡めて進めるのも現在と同じ手法も見られた。

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