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January 18, 2005

世界スプリント選手権開幕迫る

Q.スピードスケートの500㍍と1000㍍を2回ずつ滑って総合優勝を決める世界スプリント選手権。この大会に日本人で唯一優勝した選手は誰でしょう。

1.黒岩彰
2.黒岩敏幸
3.清水宏保
4.堀井学

こたえ.1.黒岩彰

ISU(国際スケート連盟)はフィギュアスケート、スピードスケート、ショートトラックを全て管轄している団体である。
ISUは、各競技の世界選手権を毎年開催し、中でもスピードスケートは5種目の合計を競うオールラウンド、短距離のスプリント、距離別の3大会がある。

世界スプリント選手権は、500㍍と1000㍍を2回ずつ滑って、その合計で争う世界選手権である。
1972年に第1回が開催され、毎年、五輪の年も開催されてきた。
1977年から80年までエリック・ハイデンが4連覇したこともある大会である。
が、1996年に世界距離別(種目別)選手権が始まり、両者の棲み分けが難しくなり、昨シーズン終了後廃止の意向もあったが、一転存続が決まった。

今年は、1月22・23日に前回の五輪開催地ソルトレークシティで開催される。
1年後に迫ったトリノ五輪を占う意味で大きな大会である。
    
●世界スプリント選手権優勝者(男子)
1983 黒岩彰(日本)
1984 G.ブシェ(カナダ)
1985 I.ゼレゾフスキー(ソ連)
1986 I.ゼレゾフスキー(ソ連)
1987 黒岩彰(日本)
1988 D.ジャンセン(米国)
1989 I.ゼレゾフスキー(ソ連)
1990 ぺ・ギテ(韓国)
1991 I.ゼレゾフスキー(ロシア)
1992 I.ゼレゾフスキー(ロシア)
1993 I.ゼレゾフスキー(ベラルーシ)
1994 D.ジャンセン(米国)
1995 金潤万(韓国)
1996 S.クレフシェニア(ロシア)
1997 S.クレフシェニア(ロシア)
1998 J.ボス(オランダ)
1999 J.ウォザースプーン(カナダ)
2000 J.ウォザースプーン(カナダ)
2001 M.アイルランド(カナダ)
2002 J.ウォザースプーン(カナダ)
2003 J.ウォザースプーン(カナダ)
2004 E.ベンネマルス(オランダ)
*ゼロゾフスキーはソ連崩壊後、一度はロシア国籍としたが、その後ベラルーシに変更している。

1983年以降の総合優勝者を見ると
旧ソ連ロシアほか 8回
カナダ      6回
米国・日本・韓国・オランダ 2回       
となる。
日本人で唯一の総合優勝は黒岩彰氏(現西武ライオンズ代表)。83年、87年とどちらも五輪前年に優勝している。
堀井学は1997年に3種目制覇するも1種目転倒、清水宏保は最高が総合2位と優勝経験はない。

黒岩彰が初優勝した83年、この翌日に青木功がハワイアンオープンで優勝。
世界スプリントとPGAそれぞれ日本人初優勝を果たし、一般紙夕刊一面に2日続けてスポーツの記事が掲載された。当時は、なかなか一面にスポーツ記事が来ることはなかったのである。
今年のハワイアンオープンでの丸山茂樹の活躍を見て、当時の青木の姿、そして黒岩の姿を思い出した。

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