世界スプリント閉幕
スピードスケート短距離世界一を争う世界スプリント選手権最終日は23日、当地の室内リンク「五輪オーバル」で行われ、女子総合で初出場の吉井小百合(三協精機)は150・490点、男子の小林正暢(山形県体協)は138・050点でともに4位だった。
第1日総合3位の吉井は500メートルで37秒91の3位となり、総合2位に浮上。しかし、最終種目の1000メートルで1分14秒99の8位に終わった。ジェニファー・ロドリゲス(米国)が150・015点で総合初優勝。岡崎朋美(富士急)は総合7位、大菅小百合(三協精機)は10位、新谷志保美(竹村製作所)は13位。
男子は第1日総合2位の小林が500メートルで34秒90の7位、1000メートルは1分8秒50で5位だった。加藤条治(三協精機)が総合9位、清水宏保(NEC)は10位、小原唯志(明大)は28位。エルベン・ベンネマルス(オランダ)が137・310点で2年連続2度目の総合優勝をした。(共同)
前回、1983年以降の世界スプリント総合優勝者一覧を紹介したが、それぞれがどのように五輪のメダルに絡んでいるかまとめてみた。
すると04年・05年と連覇中のベンネマルスを除いて、五輪のメダルが獲れなかったのは韓国のペ・ギテとカナダのM・アイルランドのみ。
ぺ・ギテはカルガリー五輪の500㍍5位が最高。コーナリングは世界一といわれたがアルベールビル五輪前に引退した。筑波大にも留学し、後身の指導にあたっているはず。
M・アイルランドは昨シーズンまでレースに出ていたようだが、もう引退したのだろうか?
●世界スプリント選手権優勝者(男子)
1983 黒岩彰(日本) 88年500銅
1984 G.ブシェ(カナダ) 84年500銅、80年1000銀、84年1000金、84年1500金
1985 I.ゼレゾフスキー(ソ連) 88年1000銅、94年1000銀
1986 I.ゼレゾフスキー(ソ連)
1987 黒岩彰(日本)
1988 D.ジャンセン(米国) 94年1000金
1989 I.ゼレゾフスキー(ソ連)
1990 ぺ・ギテ(韓国)
1991 I.ゼレゾフスキー(ロシア)
1992 I.ゼレゾフスキー(ロシア)
1993 I.ゼレゾフスキー(ベラルーシ)
1994 D.ジャンセン(米国)
1995 金潤万(韓国) 92年1000銀
1996 S.クレフシェニア(ロシア) 94年1000銅、94年500銀
1997 S.クレフシェニア(ロシア)
1998 J.ボス(オランダ) 98年1000銀、02年1000銀
1999 J.ウォザースプーン(カナダ) 98年500銀
2000 J.ウォザースプーン(カナダ)
2001 M.アイルランド(カナダ)
2002 J.ウォザースプーン(カナダ)
2003 J.ウォザースプーン(カナダ)
2004 E.ベンネマルス(オランダ)
2005 E.ベンネマルス(オランダ)
トリノ五輪の500㍍を予想するに当たって、今大会の500㍍の2回の順位は次のようだった。
(1回目)
1.于鳳桐(中国)、2.ロブコフ(ロシア)、3.ウォザースプーン(カナダ)
(2回目)
1.ウォザースプーン(カナダ)、1.ロブコフ(ロシア)、3.ベンネマルス(オランダ)
ロブコフ、ウォザースプーンが安定している一方、今季W杯で何勝かしている中国の于鳳桐が不気味な存在である。
小林正暢は1回目5位、2回目7位。清水宏保は1回目10位、2回目5位。
84年から続いている500㍍の日本人のメダル獲得は更新できるだろうか。
The comments to this entry are closed.
Comments