« 180億円の黒字 アテネ五輪 | Main | カーチ・キライの伝説 »

May 18, 2005

日本のオッズは1.3倍 2011年W杯

gilbertball_england 日本、ニュージーランド、南アフリカは、2011年のラグビーW杯招致に正式に立候補した。

 

ラグビーワールドカップ日本招致委員会は入札文書(テンダードキュメント)をは5月9日、アイルランドのダブリンにあるIRB(国際ラグビーボード)に提出した。W杯リミテッドの代表は6月と7月に入札をチェックするために各々の国を訪問(インスペクション)する。

 

W杯リミテッドは提出された書類、インスペクションの内容を吟味し、IRB評議会として今年11月に2011年ラグビーW杯の開催国を決定する。

 

日本ラグビー協会は17日、招致が成功した場合の開催予定9会場を発表した。
計画では2011年6~7月の開催を予定している。 

 

●スタジアム名 収容人数 完成年

日産スタジアム 72 370人 1997年
国立競技場 57 363人 1958年
長居陸上競技場  50 000人 1996年
仙台スタジアム 30 000人
豊田スタジアム 45 000人 2001年
新潟スタジアム 42 700人 2001年
神戸ウイングスタジアム 34 000人 2001年
博多の森陸上競技場 30 000人
大分総合競技場 43 254人 2001年

 

ニュージーランドの隣国オーストラリアのブックメーカーCentrebet社は、この招致レースのオッズを次のように発表している。
競馬・競輪等日本では投票数によって払戻金が決まるが、ブックメーカーのオッズ(odds:配当率)はブックメーカーがあらかじめ決めている。
ブックメーカーのオッズは“n/m”と表記され、「賭金に対してどれだけ増えるか」が示されている。日本流のオッズは「払戻金が賭金の何倍になるか」なので、日本流に直すと“1/1”は2倍のこと。同様に、“3/4”は1.75倍、“50/1”は51倍である。でも、それではわかりにくいので、下記の数字は日本式にしてある。

 

日本 1.3倍~1.4倍 南アフリカ 3.25倍~3.5倍
ニュージーランド 7倍~14倍

 

なんと日本が招致の大本命である。

 

2002年FIFA W杯や1998年長野五輪招致の際の喧騒と比べると今回の招致レースは静かに進んでいるように思える。それだけ世間の関心が乏しいということだろう。

 

オールブラックスを擁するラグビー強国ニュージーランドは、第1回1987年にオーストラリアと共催でW杯を主催した。しかし、大会は会を重ねるごとに規模と人気が大きくなり、人口400万人に満たないニュージーランドでは、2011年がラストチャンスと見ている。

 

ニュージーランド政府はを大会のコストに対してNZ$20-100万の援助を、そしてNZRU ニュージーランドラグビー協会にはNZ$10-100万の援助を約束している。
現在ニュージーランド最大のスタジアムはオークランドのエデンパーク。収容人数は46 000人。招致に成功した場合、新スタジアムの建設ではなく、エデンパークの改築を明言し、スタジアム不足の評価に対しようとしている。

 

一方の日本は、「ラグビー界ではマイナー勢力であるが、大きな試合を主催することができる莫大な財源と大きなスポーツスタジアムがある」とは、もっぱら海外での評価だ。

 

南アフリカは2010年にFIFA W杯を開催する。そのため財政上の理由で連続の大イベントは難しいとの評判だ。

 

またも森喜朗氏登場

 

W杯招致委員会メンバーには、三洋電機・神戸製鋼・東芝・ヤマハ発動機・サントリー・リコー・NECなどラグビーチームを持つ企業のトップが名前を連ねている。
そして招致委員会会長は前内閣総理大臣、日本体育協会会長の森喜朗氏が勤める。
ラグビー部入部を約束して早大に入学し、3日?、3週間?で退部したという森氏である。

 

森会長は「ラグビーがグローバルなスポーツになるために、 アジアでの開催は大きな意味がある」とアピール。
招致を支援する超党派の国会議員618人の署名が集まり、サッカーW杯招致の339人を上回ったことなどを披露している。

 

参考リンク
2011年ワールドカップ日本招致へ 森氏 体協会長へ (再び)森氏 体協会長へ

 

香港ラグビー協会が予選ひと組と準々決勝1試合を要求しての日本との共催を企てているという話も依然ある。
ニュージーランドも土壇場で日本との共催を提案するかもしれない。

 

2007年フランス大会のアジア予選も進んでいる。アジア地区予選の1部リーグは15日、韓国の江原道で行われ、日本代表は韓国代表を50-31(前半24-17)で下して2戦全勝とし、勝ち点を10に伸ばして1部残留を決めた。アジア地区代表は来年の1部の1位チームが獲得する。

|

« 180億円の黒字 アテネ五輪 | Main | カーチ・キライの伝説 »

Comments

The comments to this entry are closed.