2012年オリンピックはロンドン
オリンピックは、ロンドンに戻ることになった。シンガポールで開かれていたIOC総会で、2012年の第30回オリンピックは、ロンドンが最有力といわれていたパリを54-50で敗った。ロンドンは1908年と1948年に続いて、3回目のオリンピックを開催する都市になる。
一方、本命と言われていたパリは1992年、2008年大会に続いてみたび敗れた。今回は前回までの敗因を研究しつくし、最高の計画を用意していたが、実らなかった。
前IOC会長サマランチとアジア・アフリカに今なお多大な影響力を誇示する前IOC副会長金雲龍(韓国・失脚)が、マドリードを強力に推し、大番狂わせを起こすとのうわさも流れたが、二人の老人にそれだけの力は既になかった。
近代スポーツの発祥の国である英国だが、陸上、競泳、馬術などを除いて実は余り強くない。
バレー、ハンドボール、体操、レスリングなど競技人口も少なく、(まして野球なんて誰もやっていない)組織も貧弱だ。
英連邦競技大会(コモンウェルスゲーム)のメダル争いでも、人口が3分の1に過ぎないオーストラリアの後塵を拝している。
おそらくは、オーストラリア、ジャマイカを中心とする英連邦諸国からコーチ、選手を移住させ、選手層を厚くするだろう。
そして、本当にサッカー英国代表チームが誕生するかどうか、興味は尽きない。
パリの敗退を見ていて、今後日本での夏季オリンピック開催は不可能でないかと感じる。
札幌市や福岡市が意欲的だが、財力、政治力、運、そしてベッカムもないと勝てない・・・。
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