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July 07, 2005

2020 TOKYOは可能か?

ロンドン五輪決定から一夜が明けた。産経新聞には「さあ2020 TOKYO」などという文字が躍っている。産経によれば、2016年は北米、2020年にはアジア開催が有力であり、東京五輪よ再びとの内容だ。
私は違うが、東京五輪を生で体感した世代にとって、東京五輪とは、比較することができない特別な体験であり、触ってはいけない体験ではないのだろうか。個人的には、東京五輪を上書きするようなことはしない方が良い気もする。

イギリスの最近の五輪招致の歴史を見ると、以下の大会に次のような都市が立候補している。
1992年大会バーミンガム
1996年大会マンチェスター
2000年大会マンチェスター
2012年大会ロンドン
巨大都市ロンドンが出てきてやっと招致に成功した訳だ。

2000年にシドニー五輪を開催したオーストラリアは、
1992年大会ブリスベーン
1996年大会メルボルン
2000年大会シドニー
とやはり最大の都市シドニーを擁してやっと招致を成功させた。

そして日本は、
1988年大会名古屋
2008年大会大阪
と来て、どちらも失敗。
そうなるとやはり東京しかないのだろうか。
札幌市や福岡市では都市の格式が低すぎるかもしれない。

昨日のプレゼンテーションを見て、猪谷千春IOC委員は「コー(ロンドン)招致委会長のプレゼンテーションが非常に良かった。」
コーとはセバスチャン・コー氏のこと。
陸上競技者としても人間性も非常に優れた人物だ。
果たして日本にセバスチャン・コーはいるか?
荻村伊知朗さんが健在であれば、最もふさわしいだろう。
現役の中で見るならば荻原健司氏(現参議院)しかいない。
来年のトリノ五輪の際にIOC選手委員の改選があり、荻原は立候補している。
ここで当選できれば、TOKYO 2020も少しは現実味が出てくる。

岡野俊一郎IOC委員は「英連邦のつながりが強かったのだろう」と評した。
イギリスが立候補しているときも、オーストラリアが立候補しているときも、さらにはカナダが立候補しているときも、招致レースで英連邦諸国は互いに助け合っている。
シンガポールも実は英連邦。半分ホームゲームだったのだ。
日本に果たして友邦はあるのだろうか?

style='font-size:10.0pt;line-height:140%;font-family:"Trebuchet MS";mso-ascii-font-family:
"MS ゴシック";mso-fareast-font-family:"MS ゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";
color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>●
style='font-size:10.0pt;line-height:140%;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:
"Trebuchet MS";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:
0pt'>1988
年以降の五輪招致投票結果 lang=EN-US style='font-size:10.0pt;line-height:140%;font-family:"MS ゴシック";
mso-hansi-font-family:"Trebuchet MS";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";
color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

2012 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(シンガポール lang=EN-US>IOC総会2005年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

ロンドン

22

27

39

54

パリ

21

25

33

50

マドリード

20

32

31

ニューヨーク

19

16

モスクワ

15

2008 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(モスクワ lang=EN-US>IOC総会2001年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

北京

44

56

トロント

20

22

パリ

15

18

イスタンブール

17

9

大阪

6

2004 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(ローザンヌ lang=EN-US>IOC総会1997年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

アテネ

32

38

52

66

ローマ

23

28

35

41

ケープタウン

16

62

22

20

ストックホルム

20

19

ブエノスアイレス

16

44

2000 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(モンテカルロ lang=EN-US>IOC総会1993年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

シドニー

30

30

37

45

北京

32

37

40

43

マンチェスター

11

13

11

ベルリン

9

9

イスタンブール

7

1996 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(東京 lang=EN-US>IOC総会1990年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

アトランタ

19

20

26

34

51

アテネ

23

23

26

30

35

トロント

14

17

18

22

メルボルン

12

21

16

マンチェスター

11

5

ベオグラード

7

1992 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(ローザンヌ lang=EN-US>IOC総会1986年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

バルセロナ

29

37

47

パリ

19

20

23

ベオグラード

13

11

15

ブリスベーン

11

9

10

バーミンガム

8

8

アムステルダム

5

1988 style='font-size:10.0pt;font-family:"MS ゴシック";mso-hansi-font-family:"MS Pゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>年大会(バーデンバーデン lang=EN-US>IOC総会1981年)
lang=EN-US style='font-size:12.0pt;font-family:"Trebuchet MS";mso-fareast-font-family:
"MS Pゴシック";mso-bidi-font-family:"MS Pゴシック";color:#333333;mso-font-kerning:0pt'>

ソウル

52

名古屋

27

 

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Comments

わざわざコメントありがとうございます。私の感想とかは基本的に適当なのでお恥ずかしいです。

日本のセバスチャン・コー、昨日のプレゼンを見ながら私もコレ、考えてました。世界のスポーツ関係者が敬意を抱くような人材といえばやっぱり荻原さんでしょうね。でも、アマチュアリズムがあいまいになってきている今後は、フジガスとか安床兄弟とかのナショナルチームという枠でなくて世界で活躍しているアスリートが、幅広くスポーツの価値を訴えてくれると素敵なのですが、そんなのはムリでしょうし。

2020年には北海道とか九州連合とかも誘致を考えているようですが、数回目の開催国としてはオリンピックというスポーツイベントを通してなにか世界の人々に寄与するソリューションを提示することが必要でしょうね。

ロンドンは大変なことになっていて言葉もありません。

Posted by: radionova | July 08, 2005 01:01 AM

まず、通りすがりというHN、アドレスは公正でありません。削除しますよ。

私自身は東京がふさわしいとは書いていません。産経の記事に対して、東京五輪の上書きはしないほうがよい、といっています。

大阪や名古屋が小さい町とも書いていません。大阪は2008年招致の際もわずかに6票しかとれませんでした。これが大阪の知名度であり、現実です。
英国のマンチェスター、豪州のブリスベーンなども同様でしょう。都市機能は高いかもしれませんが、ロンドンやシドニーよりも知名度の点で劣るのです。
もうひとつ、大阪は50%の市民しか招致を希望しませんでした。(IOC調査)この数字は歴代の立候補都市の中でも最低です。

今回のIOC総会でも岡野IOC委員は、中国、韓国に比べて日本の影がうすくなっていると指摘しています。その一方、今日、猪谷氏がIOC副会長に当選しました。サマランチ時代よりも公正な選挙が行われている様子も伺えます。
 
日本は、いろいろな状況を踏まえ「招致すべきか否か」を考えていくべきだと思います。

Posted by: 管理人 | July 09, 2005 08:52 PM

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