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July 08, 2005

野球とソフトボール五輪種目外へ

国際オリンピック委員会(IOC)は8日の総会で、2012年ロンドン夏季五輪から、野球とソフトボール競技を外すことを決めた。
野球が五輪の実施競技から外れるのは、1992年のバルセロナ五輪で正式競技となって以来、初めて。ソフトボールは96年米アトランタ五輪で正式競技となって以来。
yakyu
この光景も2008年北京五輪が最後になる。

競技名

国内競技連盟数

NOCへの加盟割合

薬物使用違反率

陸上

202

100

0.64

水泳

190

94.1

0.24

野球

110

54.5

1.24

ソフトボール

113

55.9

0.00

ラグビー

110

54.5

0.58

ゴルフ

97

48.0

1.67

空手

169

83.7

0.97

スカッシュ

118

58.4

0.30

Rスケート

80

39.6

0.70

 

IOCは6月13日、12年夏季五輪の実施競技を見直すためにプログラム委員会が作成した各競技の評価報告書を公表し、3年前に除外対象に挙がった野球は世界的な普及度、ドーピング(禁止薬物使用)対策などで弱点が浮かび上がった。ソフトボールは人気面での低さが指摘された。

265ページに及ぶ報告書は現行の28競技にゴルフ、ラグビー(7人制)、空手、スカッシュ、ローラースケートの5競技を加えた計33競技について分析。各競技のランク付けや得点化はせず、データ重視の内容となっている。

報告書で、野球はIOC承認の国内オリンピック委員会(NOC)を持つ202カ国・地域のうち110カ国・地域にしか国内競技連盟(NF)がなかった。ドーピング検査では03年に実施された1051件のうち13件で違反があり、現行の五輪競技で違反率が唯一1%を上回る1.24%を記録した。ソフトボールは、昨夏のアテネ五輪でのテレビ放送時間の少なさやメディアの注目度の低さが指摘された。

一方、新採用候補も空手を除く4競技は世界的な普及度が低く、空手についても過去2度の世界選手権がごく一部の国でしかテレビ放送されていないなど、現行競技に取って代わるにはアピールに乏しい内容となった。
(6.15共同通信)

IOCは、ゴルフ、ラグビー、スカッシュ、空手とローラースケートと野球、ソフトボールを交代させることを検討する。その会議は、9日にある。
野球とソフトボールは、1936年のポロ以来五輪から減らされる最初の競技となる。

IOC会長ジャック・ロゲは結果を発表した後にこう言っている。「私は彼らがこの追放を恐れてはならないという事実を強調しなければならない。野球やソフトはは2012年の五輪の種目に含まれない、しかし、それは五輪のスポーツとして永遠に追放するわけではない。」

「彼らが2016年の五輪に戻るための会議をする。我々は、彼らの努力を支持する」と。

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