室伏広治 世界陸上欠場へ
アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治が、体調が万全ではないためヘルシンキで開幕する世界選手権を欠場することが分かった。
室伏はシーズン開幕前から腰に不安を抱え、さらに発熱もあって今季初戦に予定した5月の国際グランプリ大阪大会を欠場。6月の日本選手権に出場し、前人未到の11連覇を達成したが記録は76㍍47にとどまった。その後、米国で調整していたが、思うように調子が上がらず、世界選手権出場を見送ることになった。
今季の室伏の唯一出場した日本選手権での76㍍47は、今季の世界ランクでは30位を超える状況だ。
世界選手権だけで、95年、97年、99年、01年、03年と5回出場。05年の今回で6回連続となるはずだった。さらには00年、04年と2回の五輪。98年・02年と2回のアジア大会に出場している。この10年間、全く休めなかったといってもいいだろう。
五輪の翌年くらいは、休養にあてても良いのではないか。
●室伏広治の主な国際大会の結果
1995年イエテボリ世界選手権 予選B組
18位 67m06
1997年アテネ世界選手権 決勝
10位 74m82
1998年 バンコクアジア大会
優勝 78m57
1999年 セビリア世界選手権 予選B組
7位 75m18
2000年 シドニー五輪 決勝
9位 76m60
2001年 エドモントン世界選手権 決勝
2位 82m92
2002年 釜山アジア大会
優勝 78m72
2003年 パリ世界選手権 決勝
3位 80m12
2004年 アテネ五輪
優勝 82m91
2005年 ヘルシンキ世界選手権 欠場
意外だが、10年前の世界陸上初出場のときは、67㍍しか投げられなかった。
当時20歳前後。メダル争いの常連になったのも、シドニー五輪で失敗して以降のことだ。
父親の重信氏は「ハンマー投げは30歳を過ぎてからの競技」と言っているのを聞いたことがある。
その重信氏も38歳くらいまで現役だったはずだ。
とはいうものの、巨漢ぞろいのこの競技で、100キロない室伏の身体は細すぎる。
室伏広治よ、たまには休め。
ヘルシンキ大会は、室伏以外にも先に男子100㍍で世界記録9.77秒を作ったパウエル、アテネ五輪男子200㍍金のクロフォード、アテネ五輪1500/5000㍍金のエルゲルージなどの欠場が伝えられている。困っているのはTBSだろう。
だが、五輪の翌年に世界選手権が本当に必要だろうか?
「真の世界一決定戦」とはどういう意味だろう。
あんな録画だらけで引っ張りすぎの放送では視聴者は付いて来ない。
日テレ時代の方が、まだ良かった。
EURO VISIONを見る方法はないのだろうか。
●参考リンク
室伏広治 今季は世界30位
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