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September 02, 2005

49秒台連発!100m自由形 18歳佐藤久佳

2日、大阪府門真市のなみはやドームで行われた水泳の日本学生選手権で、7月の世界選手権(モントリオール)代表の佐藤久佳(18)=日大1年=が男子100m自由形で49秒73の日本新記録をマークし、日本選手で初めて50秒の壁を突破した。
 佐藤は男子400mリレー予選で日大の第1泳者として泳ぎ、これまでの日本記録を一気に0秒34更新した。従来の記録は、細川大輔(SAT)が今年の世界選手権で出した50秒07。
 競泳の“華”と言われる男子100m自由形の世界記録は、1976年モントリオール五輪でジム・モンゴメリー(米国)が49秒99を出して50秒を切り、現在は47秒84まで伸びた。日本は世界に29年遅れてようやく50秒の壁を突破した。 (共同通信9.2

少し興奮している。自由形100mでついに日本人も49秒台に突入した。
モンゴメリーの快挙を29年前にテレビにかじりついて見ていた人間にとって、日本人選手が49秒台を出すとは、感無量だ。

これがどれくらいすごいかというと、例えるならば陸上100mで9秒台を出したようなものだ。

佐藤久佳 18歳 179cm 67kg 日大豊山高→日大
190近い細川選手や世界の強豪に比べると、体格的には小柄の部類だろう。
だが、それを超える技術がある。
北京五輪の決勝で真中のコースを狙ってほしい。

●男子100m自由形日本記録の変遷
51秒56 藤原勝教(近大付高)86年9月 アジア大会 ソウル
51秒37 中野勉 (東京SC)91年8月 パンパシフィック選手権  エドモントン
50秒98 松下幸広(中大)  94年6月 日本選手権 東京
50秒93 伊藤俊介(中大)  98年1月 世界選手権 パース
50秒68 伊藤俊介(中大)  98年9月 インカレ  東京
50秒45 伊藤俊介(富山財団)99年6月 日本選手権 東京
50秒41 名倉直希(法大)  02年6月 日本選手権 東京
50秒32 明部洋明(早大)  02年6月 日本選手権 東京
50秒24 奥村幸大(近大)  04年8月 五輪    アテネ
50秒13 細川大輔(中大)  04年9月 インカレ  相模原
50秒07 細川大輔(SAT) 05年7月 世界選手権 モントリオール
49秒73 佐藤久佳(日大) 05年9月 インカレ 大阪
49秒71 佐藤久佳(日大) 05年9月 インカレ 大阪

(9月5日加筆)
水泳の日本学生選手権最終日は4日、大阪府門真市のなみはやドームで競泳男女計12種目の決勝などを行い、男子100m自由形で日本選手で初めて50秒を突破した佐藤久佳は、49秒71と日本新記録を更新して初優勝した。
このタイムは7月の世界選手権で出していたら、ぎりぎりで準決勝(ベスト16)に進める記録だ。
普通の選手に比べて頭の位置が低く、水中に潜るが水の抵抗を受けにくい。フォームも左右のぶれが少ないのが特徴だそうだ。

モンゴメリー196センチ、ポポフ200センチなど2m級が揃っていた100m自由形の歴代の世界記録保持者の中で、少し小柄なローディー・ゲインズという選手がいた(ロス五輪金メダル)。といっても186センチだったが、彼のベストは49秒36。
ゲインズのタイムまでは、期待できそうだ。

●参考リンク
そろそろ限界 100m自由形
厚い厚い50秒の壁

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