上海グランプリと セイコースーパー陸上
太陰暦の8月15日にあたる週末の上海は、中秋節の祭りだった。中国では嫁に行った娘や、よそに働きに行った家族などが実家に帰ってくる。満月が輝き、家族は一緒に祝う。離れて暮らす家族が揃うのはこの中秋節と春節の年2回しかないそうだ。
バスケットボールの姚明と並ぶスポーツ界のスター陸上110m障害の劉翔はこの上海の出身だ。
中国で初めて開催された陸上IAAFグランプリ。劉翔人気もあり上海スタジアムは40,000人の観客で満員だった。上海っ子の劉翔にとってホームでの競技のプレッシャーは想像を絶する。
アテネ五輪・男子110m障害を世界タイ記録で制した劉翔(中国)とアトランタ五輪の金メダリストで、世界陸上でパリ大会まで4連覇を果たしたアレン・ジョンソン(米国)、同じく米国のアーノルド・ドミニク、中国人では劉翔に次ぐタイムを持つ史冬鵬の対決は異様な興奮に包まれていた。
アーノルド・ドミニクが史冬鵬のフライイングを指摘する、受け入れられない。一触即発のムードの中、2回目のピストルで各選手飛び出した。
劉翔が13.05の今季ベストで優勝。2位は34歳のアレン・ジョンソンで13.20、3位に史冬鵬が13.40で入った。
それから2日、横浜の日産スタジアムではスーパー陸上が開催された。
昨年はハンガリーのアヌシュの失格で室伏広治がアテネ五輪の金メダルに繰り上がり、その授与式を兼ねていたため49,000人が集まっていたものの、今年のこの大会の観客はまばら。
7万人以上入る日産スタジアムだけに、さびしいくらいの空席賀目だった。
男子100メートルでは末続慎吾が、世界王者ジャスティン・ガトリンに食らい付き、60メートル付近まで並走。終盤は王者の爆発力に突き放されたが、4月以来今季2度目の10秒1台となる10秒17をマークし4位に入った。
一方、女子棒高飛びのエレーナ・イシンバエワは記録なし。劉翔も優勝タイムは13.08と2日前の上海よりも悪かった。
2007年大阪世界陸上を前にしての観客の入りの悪さが気になった大会だった。
あまり意味はなくなってしまったが、東京五輪のボブ・ヘイズ以降の男子100mの日本で生まれた記録と主な大会の記録をまとめてみた。左端の数字は世界歴代順位(ただし一人の選手を何度でもカウントしている)を示す。
|
|
タイム |
名 前 |
国 籍 |
大会名 |
日 時 |
|
1 |
9.77 |
アサファ・パウエル |
JAM |
アテネグランプリ |
14 06 2005 |
|
4 |
9.80 |
モーリス・グリーン |
|
セビリア世界陸上 |
22 08 1999 |
|
5 |
9.82 |
モーリス・グリーン |
|
エドモントン世界陸上 |
05 08 2001 |
|
6 |
9.84 |
ドノバン・ベイリー |
CAN |
アトランタ五輪 |
27 07 1996 |
|
6 |
9.84 |
B・スリン |
CAN |
セビリア世界陸上 |
22 08 1999 |
|
12 |
9.85 |
ティム・モンゴメリー |
|
エドモントン世界陸上 |
05 08 2001 |
|
13 |
9.85 |
ジャスティン・ガトリン |
|
アテネ五輪 |
22 08 2004 |
|
15 |
9.86 |
カール・ルイス |
|
東京世界陸上 |
25 08 1991 |
|
|
9.86 |
モーリス・グリーン |
|
アテネ世界陸上 |
03 08 1997 |
|
24 |
9.87 |
リンフォード・クリスティー |
GBR |
シュツットガルト世界陸上 |
15 08 1993 |
|
29 |
9.87 |
モーリス・グリーン |
|
シドニー五輪 |
23 09 2000 |
|
33 |
9.88 |
リロイ・バレル |
|
東京世界陸上2位 |
25 08 1991 |
|
58 |
9.91 |
デニス・ミッチェル |
|
東京世界陸上3位 |
25 08 1991 |
|
66 |
9.91 |
モーリス・グリーン |
|
大阪グランプリ |
13 05 2000 |
|
72 |
9.92 |
カール・ルイス |
|
ソウル五輪 |
24 09 1988 |
|
72 |
9.92 |
リンフォードクリスティー |
GBR |
東京世界陸上4位 |
25 08 1991 |
|
88 |
9.93 |
カール・ルイス |
|
ローマ世界陸上 |
30 08 1987 |
|
91 |
9.93 |
カール・ルイス |
|
東京世界陸上準決勝 |
25 08 1991 |
|
103 |
9.93 |
パトリック・ジョンソン |
AUS |
水戸国際 |
05 05
2003 |
|
111 |
9.94 |
リロイ・バレル |
|
東京世界陸上準決勝 |
25 08 1991 |
|
130 |
9.94 |
ショーン・クロフォード |
|
大阪グランプリ |
11 05 2002 |
|
138 |
9.95 |
フランク・フレデリクス |
|
東京世界陸上5位 |
25 08 1991 |
|
153 |
9.95 |
ティム・モンゴメリー |
|
大阪グランプリ |
11 05 2002 |
|
163 |
9.96 |
レイモンド・スチュアート |
JAM |
東京世界陸上6位 |
25 08 1991 |
|
183 |
9.96 |
モーリス・グリーン |
|
大阪グランプリ |
12 05 2001 |
|
209 |
10.00 |
伊東浩司 |
JPN |
バンコクアジア大会 |
13 12 1998 |
|
222 |
10.02 |
朝原宣治 |
JPN |
オスロ |
13 07 2001 |
|
230 |
10.03 |
末續慎吾 |
JPN |
水戸国際 |
05 05
2003 |
|
232 |
10.04 |
ジャスティン・ガトリン |
|
横浜・スーパー陸上 |
19 09 2005 |
|
248 |
10.06 |
ボブ・ヘイズ |
|
東京五輪 |
15 10 1964 |
style='font-size:9.0pt;font-family:"MS PGothic";mso-hansi-font-family:Century'>
