筑紫哲也も知らなかった日本の立候補
2011年ラグビーのW杯開催国決定まで約一ヶ月になったが、元日本代表監督の平尾誠二氏が昨晩TBSのニュース23に出演して、日本招致の意義などを語った。
対立候補の、W杯開催経験も優勝経験もある南アフリカとニュージーランドに対し、日本のメリットとして「スタジアムの整備、治安の良さ、ラグビーのグローバル化」を挙げた。一方、南アフリカは「欧州と時差がなく、高い放映権が見込める」、ニュージーランドは「観客動員力の高さ」が挙がった。
日本開催のデメリットは「政府保証がない、国際大会の開催経験が乏しい、欧州から時差がある、観客動員に不安がある」事が挙げられた。日本が立候補していることも知らなかった筑紫哲也氏に日本代表の実力が低すぎると指摘される場面もあった。
ライバルであるはず南アフリカの「INDEPENDENT」紙には次のような日本を推す記事が載った。余裕のあらわれなのだろうか。
<<日本はラグビーの世界では大きな存在ではないかもしれません、しかし、彼らは世界経済の巨人のうちの1人です。
イングランドラグビーチームのワールドカップ獲得時のキャプテン、マーティ・ジョンソンとオールブラックス、ジョナ・ロムーは日本を支持しています。
日出ずる国の経済状況ならば、IRBは、政治課題を一方に置いて、11月17日に日本に2011年W杯の開催権を与えるのが賢明かもしれません。
2003年オーストラリアW杯は、50ミリオンランドの黒字を生み出しました。
2007年のフランスW杯は、70~80ミリオンランドの余剰を生じると見込まれている。
日本の経済規模ならば、100ミリオンランドを上回る黒字をIRBをもたらすことができるかもしれません。
昨日から、日本ラグビー協会は駐英日本大使野上義二と欧州各協会などを訪問し、招致への理解を訴えています。ラグビーを世界的なスポーツに変えるIRBのチャレンジの表明でもあります。
日本のラグビーの国際大会の経験不足には、韓国と共催だった2002年のサッカーW杯の成功や、夏季・冬季の五輪開催の経験で補うことができます。
9つのスタジアムが準備されています。決勝が行われるのは横浜のみごとな72,327人収容日産スタジアムです。>>
気になる日本代表の強化については
国際ラグビー機構(IRB)のマイク・ミラー事務局長が先日来日した際、日本ラグビー協会で会見を開き、日本、豪州など太平洋地域の6カ国が参加する『パシフィック・シックスネーションズ』を来季からスタートすることを明らかにした。トップ国と日本を含む第2グループ国の競技力格差を埋めるための大会で、日本協会はIRBから年間2億7000万円の支援を受けるという。
日本のW杯開催を見越してのIRBの日本代表強化の措置と見えなくもない。
また、以前からある共催案について、日本ラグビー協会真下昇副会長は、日本への11年W杯招致が成功した場合には、香港やニュージーランドで試合を実施する可能性があることを明らかにした。W杯は単独開催が原則のため、招致段階での開催計画は日本国内だけの会場を使用するとしている。だが、同副会長は「決まった後に香港やNZと交渉することもある」と含みを持たせた。
香港のラグビーは在港の英国(系)人が中心であり、7人制を中心に非常に盛んである。ラグビーのアジアでの普及を考えた際には、良い話だと思う。
南アフリカはその前年、2010年のサッカーW杯の開催が決まっており、経済的にも連続開催は難しいのではないかというのが筆者の意考えだがどうなるだろう。
先述の新聞記事に出てくる、日本大使野上義二氏ってNGOを巡って田中真紀子ともめてたヒゲの人だよね。こんなところで名前を聞くとは・・・。
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