中国にも50秒を切るスイマー出現
あまり気に留めていなかったのだが、マカオで開催されていた東アジア大会が閉幕した。
競泳の日本学生選手権(9月)100m自由形で、日本人初の50秒突破を果たした日大1年の佐藤久佳は当然東アジアなら優勝すると思っていた。が、なんと50秒56で3位に終わっているではないか。
優勝したのは中国の黄紹華 で49秒79・・・好記録だ、佐藤の日本記録ともほとんど変わらない。
中国にも50秒を切るすごい選手がいたのか、と感心していると、どうも、この記録大会新記録ではあるけれど、中国新記録ではないようだ。とすると、もっとすごい記録を持つ選手が中国にはいることになる。
中国人の競泳や陸上の記録を調べる際、最も厄介なのは漢字とアルファベットが結びつきにくい点である。
黄紹華はHUANG SHAOHUAであることはすぐにわかったが、東アジア大会で2位に入ったCHEN ZUOという選手の漢字がなかなか判らない。
果たしてCHEN ZUOの漢字表記は陳祚であると判明。10月の中国全国運動会で49秒56を出しているではないか。これは当然アジア新記録だ。佐藤の49秒71は僅かひと月でアジア記録から落ちていたのだ。
さらに調べてみると、7月のモントリオール世界選手権、100m自由形予選、佐藤久佳の50秒23(26位)に対し、陳祚は50秒20(25位)という結果が出てきた。実力は拮抗している。(黄紹華はノミネートなし。)
ジム・モンゴメリーの49秒99から29年、日中を代表するスイマーは、因縁の地モントリオールでは50秒を切れなかったものの、自国内で50秒を切っていたことになる。
49秒56ではモントリオール世界選手権の準決勝に進んでいたとしても14位/16人のタイムだ。
まだまだ世界は彼方に上だが、北京五輪を目指す佐藤にとってはよいライバルの登場だ。
東アジア大会競泳 男子100m自由形
|
選手 |
タイム |
生年月日 |
体格 |
ベストタイム |
1 |
黃紹華(中国) |
49.79 |
1984/1/3 |
187(cm)75(kg) |
49.79 |
2 |
陳祚(中国) |
不明 |
1982/1/19 |
186(cm)77(kg) |
49.56 |
3 |
佐藤久佳(日本) |
50.56 |
1987/1/12 |
179(cm)66(kg) |
49.71 |
世界水泳2005
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