« ラグビーW杯はニュージーランド | Main | 500m金メダルタイムの推移 »

November 18, 2005

ラグビー界の体質は国連安保理なみ?

ラグビーW杯招致団に参加していた森日本ラグビー協会会長は「同じメンバーで(開催地を)たらい回しにしていいのか、と私たちは訴えてきた。それが最終的には通じなかった」と無念さを隠さなかった。(毎日新聞11月18日)

本命と思われていた南アフリカが最初に脱落し、日本開催に期待を抱かせたが、ラグビー大国ニュージーランドに持っていかれてしまった。

決戦の日に至るまでの英国、アイルランドの有力紙は非常に日本に好意的で、たとえば英国「サンデータイムズ」紙 11月13日「日本で開催すれば、ラグビーのグローバル化を強調し、アジア市場を活気づけ、新しい側面を見せることができ、古い体質から抜け出すことができる。ラグビーの未来に布石を打つよりも、東京のビールの値段がちょっと高いことのほうが重要な人々は恥をしるべきだ」と日本での開催を強く支持していた。ほかにも昨日の当ブログでも紹介したように「TIMES」紙は、「日本に一票を」とキャンペーンを張っていた。
英国のニュースサイトを読み比べていれば、日本の招致は既定の事実かと、錯覚してしまいそうな勢いだった。

五輪の開催地決定の際には100人を超すIOC委員が一人1票で投票する。
一方、ラグビーのW杯はイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ共和国の8カ国はIRBの創設者協会(ファンデーションユニオン)として2票ずつ持つ。
事実上、イギリスだけで6票。今回開催を争った南アフリカ、ニュージーランドとも2票を持ち、ニュージーランド開催決定で、創設者協会の持ち回り開催がまたも続くことになった。イギリスのメディアが訴えた古い体質の打破はやはりできなかった訳だ。
投票結果が公表されない点も隠蔽体質が覗く。

今回の日本協会の挑戦も、国連安保理あるいは既得利権に群がる族議員に跳ね返されたかのようで、森氏にとっては皮肉にも映る。

ラグビーのW杯がサッカーのW杯に追いつくことはなく、せいぜい日本の言いなりに世界大会の日本開催を続けるバレーボールといい勝負だ。

11月19日追記
招致団による投票分析は次の通り。

 ▽日本10票(イングランド2、フランス1、イタリア1、欧州地区1、豪州2、アフリカ地区1、アルゼンチン1、カナダ1)

 ▽NZ11票(ウェールズ2、スコットランド2、アイルランド2、フランス1、南アフリカ2、オセアニア地区1、アジア地区1)
(読売新聞) - 11月19日

アジア地区代表で投票したはジェイミー・スコット理事は香港協会所属ながら、NZの出身。投票後はNZ招致団と行動を共にしたという。

|

« ラグビーW杯はニュージーランド | Main | 500m金メダルタイムの推移 »

Comments

“悲願”は違うと思いますよ。
国内に目を向ければ、あのお公家さん達の出鱈目振りもナカナカです。
親善試合で強豪国相手に善戦までは行ける。
本当のたまに間違えて勝ってしまったりする。
そんな状況が続いていれば、あの人達はそれで満足だったでしょう。
真剣勝負のWCは、存在しなければ良かったとすら思ってそうなものです。

Posted by: TpM | November 18, 2005 at 02:44 PM

TpM様

コメントありがとうございます。
確かに20年前だったら、年に1・2試合テストマッチをして「善戦した」と新聞にも大きく出て、学生も社会人も観客はあふれていた。が、W杯の誕生がそれを崩してしまった。
今回、W杯を利用して人気回復をめざしたが、失敗した。ということでしょうかね。

Posted by: 管理人 | November 18, 2005 at 02:45 PM

確かに日本の招致委員会の活動ってどうかな?とずっと思っていました。結局サポーター登録が16万人???こんな数字である訳が無いと思います。相当数の人がインターネットをやっている現在、TVやラジオ等のメディアで露出度を上げれば、簡単に登録できるしあっという間に数が上がったと思うのですが。ラグビー中継の時にいくら宣伝しても知らない人たちにはアピールできなかったのではないでしょうか。ニュージーランドへ観戦に行ってきます。

Posted by: 845single | November 19, 2005 at 12:02 PM

The comments to this entry are closed.

« ラグビーW杯はニュージーランド | Main | 500m金メダルタイムの推移 »