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January 07, 2006

メンバーが、足りません

スキー・ジャンプのジャンプ週間最終戦兼W杯個人第11戦がビショフスホーフェン(HS140メートル、K点125メートル)で行われ、日本勢は岡部孝信が135メートル50、131メートル50、264・6点で今季2度目の入賞となる6位に入った。
葛西紀明(土屋ホーム)は11位。伊東大貴(土屋ホーム)は23位だった。
ただ1人HSを越えるジャンプをそろえたヤンネ・アホネン(フィンランド)が今季2勝目で通算32勝目。
ジャンプ週間4戦総合では、アホネンとヤクブ・ヤンダ(チェコ)が1081・5点で同点。54回目を数えるジャンプ週間史上初の2人同時優勝となった。

ジャンプ週間の日本人選手の結果は以下のようになる。

 

1

2

3

4

 (1)アホネン

 1

 2

 6

 1

 (2)ヤンダ

 3

 1

 2

 2

 (6)岡部孝信

 4

 10

 8

 6

(9)葛西紀明 

 13

 12

 9

 11

(23)伊東大貴

 16

 26

 39

 23

(54)一戸剛 

 35

 -

 49

 -

(69)山田大起 

 44

 -

 -

 -

 宮平秀治 

 ×

 ×

 ×

 ×

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 ×は予選落ち

この結果にこの週末に行われる国内の競技会の結果を合わせ、トリノ五輪代表が決まる。
「メンバーが、足りません。」
サッカー日本代表キャプテンだった伊原正巳氏が骨髄バンクのドナー登録を訴えるCMがある。
今の日本ジャンプ陣はこんな状態だ。

ご存知のようにジャンプ団体は4人で争う。
岡部孝信、葛西紀明、伊東大貴の3人まではなんとか揃えることができたが、あと一人足りないのだ。
一戸剛、山田大起は全くいいところがなく、国内組からジャンプ週間に合わせて渡欧した宮平秀治に至っては、ついに一戦も予選突破がならなかった。

今、うわさされているのはトリノ五輪で個人NH、LHにしかエントリーせず、団体は出場しないというもの。
長野五輪の栄光から8年、ここまで落ちるとは誰が想像しただろうか。

いっそのことノルディック複合の高橋大斗をジャンプでも使ったらどうだろうか!?
ノルディック複合で、荻原健司と同時代に活躍したエルデン兄弟(ノルウェー)という選手達がいたが、複合だけでなく、ただのクロスカントリーの競技にも出ていたのを見たことがある。
この逆にあたる訳だが、今の複合は個人、団体、スプリントと3試合するから日程的にもだめだな。

岡部孝信、葛西紀明、伊東大貴の3人に、MR.ノーマルヒルこと原田雅彦をNH専任で選ぶことも検討されているようだ。

原田を選ぶのなら、12月の国内NHでその原田に全て勝った宮平も当然選ぶべきだろう。
そして、屈辱のコンチネンタル杯からも外され、トリノ絶望と伝えられた船木和喜。

この船木和喜にも、ごく僅かだがチャンスが巡ってきた。
7日、9日に札幌で行われる国内大会で好結果を出すことを条件に、9日の全日本スキー連盟常務理事会で代表候補に挙げられる。
98年長野五輪金メダリストが、三度目の五輪代表入りを目指し、最後のチャンスにかける。

1月7日 雪印杯 宮の森=NH
1月9日 HBCカップ 大倉山=LH

追記:ノルディックスキーの雪印杯全日本ジャンプ大会は7日、札幌市宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル、K点90メートル)で行われ、悪天候のため1回だけで打ち切られ、98・5メートルの西森享平(丸善食品)が132・5点で初優勝した。トリノ冬季五輪への出場が難しい状況となっている長野五輪の金メダリスト、船木和喜(フィット)は87・5メートルで18位に終わった。

これで船木のトリノへの道は終わった。

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