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February 26, 2006

クラウディア・ペヒシュタイン 同一種目4連覇はならぬも5大会で金メダル5個、銀銅合わせて9個のメダルを獲得

山本宏美さんというスケーターがいた。1994年のリレハンメル五輪女子5000mで銅メダルを獲った。男女を通じて日本人の長距離で唯一のメダリストだ。当時23歳。
このとき金メダルを獲ったのが、この2年前のアルベールビル五輪では銅メダルを獲ったドイツのクラウディア・ペヒシュタイン、当時22歳。

●スピードスケート女子5000m 1992年以降のメダリスト

記録

記録

記録

1992

グンダ・ニーマンクリーマンGER

7:31.57

Heike Warnicke GER

7:37.59

クラウディア・ペヒシュタインGER

7:39.80

1994

クラウディア・ペヒシュタインGER

7:14.37

グンダ・ニーマンクリーマンGER

7:14.88

山本宏美JPN

7:19.68

1998

クラウディア・ペヒシュタインGER

6:59.61

グンダ・ニーマンクリーマンGER

6:59.65

リドミラ・プロカシェワKAZ

7:11.14

2002

クラウディア・ペヒシュタインGER

6:46.91

ヘルサ・スミッツNED

6:49.22

クララ・ヒューズ CAN

6:53.53

2006

クララ・ヒューズ CAN

6:59.07

クラウディア・ペヒシュタインGER

7:00.08

シンディー・クラッセンCAN

7:00.57


ペヒシュタインが凄かったのはここからだ。
26歳の長野五輪で金メダル、30歳のソルトレークシティでも金メダルを獲得。
トリノ五輪では冬季五輪初の、そして女子選手初の同一種目4連覇がかかっていた。

ところが、2連覇を目指した12日の3000mは5位に終わっていた。16日新種目の女子パシュートでドイツの優勝に貢献し、5度目の五輪で4大会連続となる通算5個目の金メダルを獲得。
しかし22日の1500mは気候変化で持病のぜん息が悪化し欠場を余儀なくされた。 

4連覇をかけた女子5000m 最終組でクララ・ヒューズと同走。前半はリードしていたが徐々に詰められ、最後の2周で逆転され、2位に終わった。
もっとも、「わたしは機械じゃない。2番でも素晴らしいわ」と落胆の様子はない。
5回の五輪で金5個を含む9個のメダルを獲得した女王も、この2月で34歳になった。
引退もささやかれるが「これが最後のレースじゃない。世界選手権に出場して、その後でよく考える」と話した。

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