クラウディア・ペヒシュタイン 同一種目4連覇はならぬも5大会で金メダル5個、銀銅合わせて9個のメダルを獲得
山本宏美さんというスケーターがいた。1994年のリレハンメル五輪女子5000mで銅メダルを獲った。男女を通じて日本人の長距離で唯一のメダリストだ。当時23歳。
このとき金メダルを獲ったのが、この2年前のアルベールビル五輪では銅メダルを獲ったドイツのクラウディア・ペヒシュタイン、当時22歳。
●スピードスケート女子5000m 1992年以降のメダリスト
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金 |
記録 |
銀 |
記録 |
銅 |
記録 |
1992 |
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グンダ・ニーマンクリーマンGER |
7:31.57 |
Heike Warnicke GER |
7:37.59 |
クラウディア・ペヒシュタインGER |
7:39.80 |
1994 |
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クラウディア・ペヒシュタインGER |
7:14.37 |
グンダ・ニーマンクリーマンGER |
7:14.88 |
山本宏美JPN |
7:19.68 |
1998 |
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クラウディア・ペヒシュタインGER |
6:59.61 |
グンダ・ニーマンクリーマンGER |
6:59.65 |
リドミラ・プロカシェワKAZ |
7:11.14 |
2002 |
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クラウディア・ペヒシュタインGER |
6:46.91 |
ヘルサ・スミッツNED |
6:49.22 |
クララ・ヒューズ CAN |
6:53.53 |
2006 |
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クララ・ヒューズ CAN |
6:59.07 |
クラウディア・ペヒシュタインGER |
7:00.08 |
シンディー・クラッセンCAN |
7:00.57 |
ペヒシュタインが凄かったのはここからだ。
26歳の長野五輪で金メダル、30歳のソルトレークシティでも金メダルを獲得。
トリノ五輪では冬季五輪初の、そして女子選手初の同一種目4連覇がかかっていた。
ところが、2連覇を目指した12日の3000mは5位に終わっていた。16日新種目の女子パシュートでドイツの優勝に貢献し、5度目の五輪で4大会連続となる通算5個目の金メダルを獲得。
しかし22日の1500mは気候変化で持病のぜん息が悪化し欠場を余儀なくされた。
4連覇をかけた女子5000m 最終組でクララ・ヒューズと同走。前半はリードしていたが徐々に詰められ、最後の2周で逆転され、2位に終わった。
もっとも、「わたしは機械じゃない。2番でも素晴らしいわ」と落胆の様子はない。
5回の五輪で金5個を含む9個のメダルを獲得した女王も、この2月で34歳になった。
引退もささやかれるが「これが最後のレースじゃない。世界選手権に出場して、その後でよく考える」と話した。
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