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February 14, 2006

前人未到の6大会連続メダル獲得ならず、ゲオルク・ハックル

日本のメディアではほとんど扱われなかったが、とんでもない記録が誕生するところだった。
リュージュ1人乗りのゲオルク・ハックルが、前人未到の6大会連続のメダル獲得に挑んでいたのだ。

ゲオルク・ハックルは1966年9月9日ドイツ・ベルクテッスガーデン生まれの39歳。
1977年リュージュを始め、1980年に西ドイツ代表入りした。こうしたドイツのスーパーマンは旧東ドイツ出身であることが多いのだが、珍しい西ドイツ出身だ。
1988年初出場したカルガリー五輪リュージュ1人乗りで銀メダルを獲得。
その4年後の1992年アルベールビル五輪から、1994年リレハンメル五輪、1998年長野五輪まで3連覇を果たす。
冬季五輪史上初の4連覇をめざした2002年のソルトレークシティ五輪ではイタリアのアルミン・ツェゲラーに惜敗し、銀メダルに終わるも冬季五輪史上初めて5大会連続のメダリストになった。

そしてトリノ五輪、前人未到の6大会連続メダルを目指していたハックル、2回戦までは5位につけていたが、徐々に後退、7位に留まった。
この大会を機に、引退を既に決めている。

なお、IOC選手委員選挙にハックルは立候補している。
ヨーロッパでは抜群に高い知名度があり、日本から立候補している荻原健司氏の前に立ちはだかっている。

横浜FCの三浦知良(1967年2月26日生)とは日本でいう同学年になる。

●ゲオルク・ハックル 男子リュージュ一人乗り
1988年 19歳 銀
1992年 23歳 金
1994年 27歳 金
1998年 31歳 金
2002年 35歳 銀
2006年 39歳 7位

なお、同一種目3連覇ならば、スピード500mのルメイ・ドーン、フィギュアスケートのソニア・へニーなど何人かはいる。

●参考記事
荻原健司の当選の可否が日本の夏季五輪招致成功の鍵を握る

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