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February 19, 2006

逆転する日韓の地位

スピードスケートにおける日韓の地位が逆転しつつある。
今朝の男子1000mで韓国はイ・ギュヒョクが4位入賞したのを筆頭に17位、22位、24位に入った。
一方日本は最高が今井祐介の20位、以下中嶋敬春が27位、牛山貴広が28位、長島圭一郎が32位に入った。
韓国もイ・ギュヒョク以外は上位ではないものの、日本勢を上回る成績を残している。

韓国はショートトラック大国として知られ、過去に20個獲った冬季五輪のメダルの95%をショートで稼いでいた。
ショート以外のメダルは1992年まで遡った金潤万のスピードスケート1000mの銀1個。
ところが、今大会500mではイ・カンソクがご存知のように銅メダル。
1000mでもイ・ギュヒョクが4位とアジア勢最高の順位を残した。
日本勢は500mでは84年から続けてきたメダル獲得が断たれ、1000mでは惨敗といってよい。

イ・ギュヒョクという選手は1998年の長野五輪の前に彗星のように登場し、当時の世界記録をマークした選手だ。
3回目の五輪となる今大会で4位入賞を果たした。

トリノ五輪1000mを制したのはアフリカ系米国人のシャニー デービス。
クマのぬいぐるみ「シャニー・ジュニア」をリンクに必ず連れてくる23歳は、W杯への出場は「ママのいるシカゴから離れたくない」との理由で今季からという変り種。

元々はショートトラックの選手ででは、02年米ソルトレークシティー大会で米国初の黒人代表選手に選ばれた。
トリノではショートトラックとロングトラックの両方の代表をめざしていた。

ショートで磨いたコーナーワークは抜群に上手く、最後の直線の強さも異次元だった。
どうやらトリノ五輪のスピードスケート短距離は、歴史を塗り替えるエポックとなりそうだ。

男子500m 上位3選手と日中韓の選手

国名

1回目

順位

2回目

順位

合計

1.ジョーイ チーク

米国

3482

1

3494

1

10976

2.ドミトリー ドロフェエフ

ロシア

3524

2

3517

3

11041

3.イ・カンソク

韓国

3534

3

3509

2

11043

4.及川佑

日本

3535

4

3521

5

11056

5.于鳳桐

中国

3539

6

3529

6

11068

6.加藤条治

日本

3559

11

3519

4

11078

8.崔財鳳

韓国

3561

13

3543

9

11104

13.長島 圭一郎

日本

3567

15

3547

11

11114

17.イ・ギュヒョク

韓国

3576

17

3562

13

11138

18.清水宏保

日本

3566

14

3578

21

11144

19.安偉江

中国

3589

21

3567

15

11156

28.盧卓

中国

3639

30

3596

27

11235

33.李雨

中国

3657

34

3656

34

11313

37.権純天

韓国

58

37

3613

31

13479

男子1000m 上位3選手と日中韓の選手

順位

名前

国名

記録

シャニー デービス

米国

10889

ジョーイ チーク

米国

10916

エルベン ベンネマルス

オランダ

10932

4

イ・ギュヒョク

韓国

10937

17

崔 財鳳

韓国

11023

20

今井祐介

日本

11048

22

イ・カンソク

韓国

11052

24

文俊

韓国

11066

27

中嶋 敬春

日本

11110

28

牛山 貴広

日本

11121

32

長島 圭一郎

日本

11178

33

安偉江

中国

11180

34

于鳳桐

中国

11190

35

張 忠奇

中国

11229

38

盧卓

中国

11269

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