誰も知らないトリノ五輪のマスコット
五輪になくてはならないもののひとつがマスコット。
では、トリノ五輪のマスコットの名前はなんだ?
たぶん誰も名前を知らないだろう。
マスコットの名前は、女の子が「ネーベ(NEVE)」で雪のイメージ。やわらかさやエレガントさを表現し、丸い顔に赤のコスチュームをまとっている。
男の子は「グリッツ(GLIZ)」で氷のイメージ。陽気で元気いっぱいな様子を表現し、四角い顔にスカイブルーのコスチュームをまとっている。
このマスコットは公募され、はポルトガル人のペドロ・アルブクエルク氏のデザインだ
夏冬合わせて五輪のマスコットが初めて登場したのは、1968年グルノーブル冬季大会のSchuss(謎のスキーヤー)であるといわれているが、非公式のものだ。
正式なマスコット第一号は72年ミュンヘン大会のダックスフンドのヴォルディ。
残念ながら72年冬季の札幌大会の際には、公式、非公式のものも作られず、1964年の東京大会当時はまだ全くマスコットの概念がなく日本最初の五輪マスコットは1998年の長野大会のスノーレッツが初めてということになる。
五輪マスコットは、ロゴとともに五輪の顔となるもの。
世界中で親しまれることで、大会のプロモーション効果が高くなっている。
モスクワ五輪のミーシャ、ロサンゼルス五輪のイーグルサムなど、大会プロモーションに絶大な効果を与え、世界的にも五輪にマスコットはつきものといった印象を与えたものもある一方、冬季五輪のマスコットの印象はやはり薄い。
五輪期間中は、テレビ中継の隅にいるが、閉幕とともに記憶からも忘れてしまう。
長野五輪のときだけは例外で、開幕前は見向きもされなかったものの、開幕と同時に爆発的に売れ出し、あっという間に売切れてしまった。
スノーレッツのぬいぐるみを作っていたメーカーは追加で生産をし、大会終了後も通信販売をしたが、手許に届いたのは初夏になってからというはなしもあった。
●冬季五輪のマスコット 1968年 グルノーブル大会 Schuss (謎のスキーヤー)
1972年 札幌大会 なし
1976年 インスブルック大会 Schneemann (雪だるま)
1980年 レークプラシッド大会 Roni (アライグマ)
1984年 サラエボ大会 Voutchko (狼)
1988年 カルガリー大会 Hidy & Howdy (ホッキョクグマ)
1992年 アルベールビル大会 Magique (星の精)
1994年 リレハンメル大会 Hakon & Kristin (伝説の子供)
1998年 長野大会 スノーレッツ (ふくろう)
2002年 ソルトレークシティ大会 Powder,Copper & Coa (うさぎ・コヨーテ・熊)
2006年 トリノ大会 Neve e Gliz (雪と氷)
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