19歳の3番打者 アトランタ五輪の福留孝介を思い出した
WBC準決勝韓国戦 0対0で迎えた7回表4番松中信彦はライト線への2塁打を放つ。韓国は投手交代、右下手投げの金炳賢が登場。
5番多村は三振。6番の今江に代わり、王監督は代打に福留孝介を送る。
福留はライトへ2ランホームラン。日本は2点を先制する。
なおも里崎智也、代打・宮本慎也、イチローの適時打でこの回一気に5点を挙げ、8回にも多村のソロホームランで加点した。
20日の決勝はキューバと対戦する。
福留孝介が打った金炳賢は、2001年のアリゾナダイヤモンドバックスのリーグ制覇に貢献したピッチャーだ。
しかし、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズでは第4戦、第5戦と2試合連続9回2死から最後の打者にホームランを浴びたピッチャーとして有名になった。
一方、福留はPL学園卒、ドラフト会議で意中でない近鉄に指名を受け社会人の日本生命に入社。
いきなり、アトランタ五輪日本代表の中核を任された。
アトランタ五輪で日本代表は、予選初戦のオランダにコールド勝ちの後、キューバ、オーストラリア、アメリカに3連敗をする。
後がなくなった5戦目のニカラグア戦、とどめとなるツーランホームランを放ったのが福留だった。
高卒1年目の19歳で五輪の全試合で先発出場を果たし、日本の銀メダル獲得へ貢献した。
「最初の打席だけ緊張した。楽しんで勉強できた最高の舞台」とは当時の福留の感想である。
決勝戦では、アマチュア世界一のキューバと対戦。
6点差から松中信彦の満塁ホームランなどで追いつくという打撃戦となったものの、終盤に投手陣が崩れ9対13で破れ、銀メダルに終わった。
●アトランタ五輪野球
予選リーグ
第1戦 12-2 オランダ(7回コールド)
第2戦 7-8x キューバ
第3戦 6-9 オーストラリア
第4戦 5-15 アメリカ
第5戦 13-6 ニカラグア
第6戦 14-4 韓国(7回コールド)
第7戦 12-1 イタリア(8回コールド)
3位通過
決勝トーナメント
準決勝 11-2 アメリカ
決勝 9-13 キューバ
銀メダル獲得
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