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March 02, 2006

3月20日からカルガリーで世界フィギュア選手権開催(上)

五輪の余韻の残る中、もう次へのステップが始まっている。
日本選手団より先に帰国していた上村愛子は2月26日に全日本選手権に優勝。すぐ韓国に行き、3月1日韓国の柴山で行われたW杯9戦に出場した。トリノ五輪20位の伊藤みきが14位、上村愛子は16位に終わった。 
女子はジェニファー・ハイル(カナダ)、男子がデール・ベッグスミス(オーストラリア)と、いずれもトリノ五輪の金メダリストが優勝した。
モーグルのW杯は3月4・5日福島県猪苗代町で行われる。

スピード、フィギュア、アイスホッケーも含めてスケート競技は毎年世界選手権が実施されている。これは五輪開催年であっても同様だ。
今年の世界フィギュアは20日からカナダのカルガリーで開催される。

過去においては、五輪でメダルを獲得した選手が世界選手権でもメダルを競っていた。
1992年、アルベールビル五輪銀メダルで、生も根も果てた伊藤みどりが調整不足を理由に出場しなかったケースはあったが、近年、特に金メダリストを中心にメダリストが世界選手権を欠場するケースが増えている。

CM契約等のビジネスに忙しくなり、五輪後十分に調整ができないこと、世界フィギュアで金メダルが獲れなかった場合、金メダリストとしての商品価値(プロ入り、企業とのCM契約等)が下がることを考慮しての場合もあるようだ。

日本の女子は、荒川静香、村主章枝、中野友加里が代表に決まっているが、金メダリスト荒川静香は出場を明言していない。
世界選手権も練習がしっかりできるなら行きたいと言っているが、この状況では難しいだろう。
その場合、補欠1位の安藤美姫が繰り上がる。

実は2007年世界フィギュアの東京開催が決まっており、女子の枠3人維持のために今大会は軽視できない事情もある。

●世界選手権の出場枠獲得方法 
選手個々の順位をポイント化し、最大3枠を上限に、翌年の同大会出場枠(五輪開催の場合も適用)が決まる。ポイントは1位1点、2位2点、3位3点と増えていき、16~24位が16点、予選落ち20点、フリーに進めないSP止まりが18点。出場する国・地域の選手2人(3人出場の場合は成績上位2人)の合計が13点以内なら3枠、14~28点なら2枠獲得できる。

先の五輪に当てはめるならば日本は1位荒川静香、4位村主章枝で合計5点、枠3人確保となる。
ちなみに過去4年間の世界選手権の結果は下記のようになる。


2005年 5位+6位=11 3

 選 手 名

  国籍

 得点

1

Irina SLUTSKAYA

RUS

222.71

2

Sasha COHEN

USA

214.39

3

Carolina

KOSTNER

ITA

200.56

4

Michelle KWAN

USA

200.19

5

村主章枝

日本

196.01

6

安藤美姫

日本

193.14

7

Elena SOKOLOVA

RUS

189.48

8

Susanna POYKIO

FIN

187.67

9

荒川静香

日本

185.73

10

Elena LIASHENKO

UKR

174.18

2004年 1位+4位=5 3

 選 手 名

国籍

席次点

1

荒川静香

日本

2.6

2

Sasha COHEN

USA

4.0

3

Michelle KWAN

USA

5.6

4

安藤美姫

日本

6.6

5

Carolina

KOSTNER

ITA

11.4

6

Julia SEBESTYEN

HUN

11.8

7

村主章枝

日本

12.4

8

Joannie ROCHETTE

CAN

15.4

9

Irina SLUTSKAYA

RUS

17.8

10

Elena SOKOLOVA

RUS

18.2

2003年 3位+8=11 3

 選 手 名

 国籍

 席次点

1

Michelle KWAN

USA

2.0

2

Elena SOKOLOVA

RUS

4.0

3

村主章枝

日本

6.2

4

Sasha COHEN

USA

7.2

5

Viktoria VOLCHKOVA

RUS

14.1

6

Sarah HUGHES

USA

13.2

7

Elena LIASHENKO

UKR

14.2

8

荒川静香

日本

15.2

9

Jennifer ROBINSON

CAN

15.2

10

Carolina

KOSTNER

ITA

17.0

11

恩田美栄

日本

23.8

2002年 3位+5位=8 3

 選 手 名

 国籍

1

イリーナ・スルツカヤ

ロシア

2

ミシェル・クワン

アメリカ

3

村主章枝

日本

4

サーシャ・コーエン

アメリカ

5

恩田美栄

日本

6

エレーナ・リアシェンコ

ウクライナ

7

ビクトリア・ボルチコワ

ロシア

8

ユリア・セベスチャン

ハンガリー

9

ジェニファー・ロビンソン

カナダ

10

シルビア・フォンタナ

イタリア


上位2人の合計が13以下なら、2007年東京大会の3人枠確保は間違いないところだ。

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Comments

女子アイスホッケーの世界選手権ですが、全てのDivisionにおいて、五輪年には開催されません。
男子は毎年開催です。
念の為。

Posted by: sawasawa | March 13, 2006 07:41 PM

sawasawa様

女子のアイスホッケーのことは知りませんでした。今年の女子日本代表は何を目標に活動していたのですか?

Posted by: 管理人 | March 14, 2006 10:40 AM

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