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March 03, 2006

早大時代はサブウェイでアルバイトしていた苦労人 荒川静香

荒川静香選手の話題がまだまだ尽きないようだ。

JOCは五輪強化指定選手を認定している。強化指定選手には日本スポーツ振興センターから毎月一定額の強化費が支給されている。
この強化費はスポーツ振興基金からの助成で、政府からの出資金や民間の協賛金などをその原資とする。
また2001年度にtotoが始まってからは、その収益からの繰入金も入るはずだった。
うまく行っていないようだが。
さてその強化費だが、メダルが狙える「エリートA」選手には月額20万円、それに次ぐ「エリートB」選手には10万円、AとBのスタッフにも各10万円が支給されている。
日本スケート連盟所属のフィギュアとスピードスケートの五輪強化指定選手は次の選手たちだ。

●日本スケート連盟特別強化選手 A,Bの区分はJOCによる

 選 手 名

 所 属

 清水宏保

A

NEC

 田畑真紀

A

ダイチ

 加藤条治

A

日本電産サンキョー

 石野枝里子

A

富士急行

 根本奈美

A

チームディスポルテ

 小林正暢

B

山形県体育協会

 及川佑

B

びっくりドンキー

 吉井小百合

B

日本電産サンキョー

 中嶋敬春

B

日本体育大学研究員

 岡崎朋美

B

富士急行

選 手 名

 所 属

 荒川静香

(B)

プリンスホテル

 村主章枝

(B)

avex

 安藤美姫

(B)

中京大付属中京高校

 恩田美栄

(B)

東海学園学職

 本田武史

IMG

 浅田真央

グランプリ東海

 太田由希奈

同志社大学

 中庭健介

パピオクラブ

 織田信成 

(Y)

関西大学

 高橋大輔

関西大学

金メダルの荒川静香も、4位の村主章枝、岡崎朋美、及川佑ともにJOCの「エリートB」だったのだ。
2004年の世界チャンピオンでもあった荒川が「エリートB」だったとは、なんとも不可解だ。

その荒川静香は2004年ドルトムントの世界選手権で日本人3人目の優勝後の3月、早大卒業後は、普通の学生と同じように就職することを希望していたという。
「スケート以外の世界ものぞいてみたい」というのがその理由だ。
早大在学中には、早稲田駅前のサブウェイでアルバイトをしていたこともある。
バイト仲間だった人が、すごく真面目な礼儀正しい人だったと当時を振り返っている。
当時は、村主章枝との争いに敗れ、ソルトレークシティ五輪出場が叶わなかった時期でもある。

非常にカネのかかる競技として知られるフィギュアスケート。
でも、アマチュアながら日本代表選手としてシニアのグランプリシリーズ等に出場する選手には、ささやかながら報酬金がある。
グランプリシリーズの賞金は、優勝1万8000ドル(約200万円)、2位1万3000ドル、3位9000ドルとなり、さらにファイナルで優勝すると2万5000ドル。さらに、アイスショーやエキジビションに呼ばれれば、出演料も支払われている。
さらに荒川静香はプリンスホテルに、村主章枝はavexに所属し、給与(所属料)がある。

物議を醸したCM出演だが、フィギュアの選手のCM出演は非常に多い。
とはいうものの、荒川、村主、安藤ともJOCシンボリスリート選手であり、肖像権はJOCが持つ。CMに何本出演しようがその出演料は1000~2000万円だ。

金メダル獲得に対する荒川静香の報奨金だが、確定している分ではわずか500万円。
JOCから300万円、日本スケート連盟から200万円の計500万円。
所属するプリンスホテル、CMに出ているロッテ、金芽米のトーヨーライスからは現時点では未定だそうだ。

●参考記事
女子フィギュア台所事情
谷亮子は1億円 谷佳知は250万円

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