早大時代はサブウェイでアルバイトしていた苦労人 荒川静香
荒川静香選手の話題がまだまだ尽きないようだ。
JOCは五輪強化指定選手を認定している。強化指定選手には日本スポーツ振興センターから毎月一定額の強化費が支給されている。
この強化費はスポーツ振興基金からの助成で、政府からの出資金や民間の協賛金などをその原資とする。
また2001年度にtotoが始まってからは、その収益からの繰入金も入るはずだった。
うまく行っていないようだが。
さてその強化費だが、メダルが狙える「エリートA」選手には月額20万円、それに次ぐ「エリートB」選手には10万円、AとBのスタッフにも各10万円が支給されている。
日本スケート連盟所属のフィギュアとスピードスケートの五輪強化指定選手は次の選手たちだ。
●日本スケート連盟特別強化選手 A,Bの区分はJOCによる
選 手 名 |
|
所 属 |
清水宏保 |
(A) |
NEC |
田畑真紀 |
(A) |
ダイチ |
加藤条治 |
(A) |
日本電産サンキョー |
石野枝里子 |
(A) |
富士急行 |
根本奈美 |
(A) |
チームディスポルテ |
小林正暢 |
(B) |
山形県体育協会 |
及川佑 |
(B) |
びっくりドンキー |
吉井小百合 |
(B) |
日本電産サンキョー |
中嶋敬春 |
(B) |
日本体育大学研究員 |
岡崎朋美 |
(B) |
富士急行 |
選 手 名 |
|
所 属 |
荒川静香 |
(B) |
プリンスホテル |
村主章枝 |
(B) |
avex |
安藤美姫 |
(B) |
中京大付属中京高校 |
恩田美栄 |
(B) |
東海学園学職 |
本田武史 |
|
IMG |
浅田真央 |
|
グランプリ東海 |
太田由希奈 |
|
同志社大学 |
中庭健介 |
|
パピオクラブ |
織田信成 |
(Y) |
関西大学 |
高橋大輔 |
|
関西大学 |
2004年の世界チャンピオンでもあった荒川が「エリートB」だったとは、なんとも不可解だ。
その荒川静香は2004年ドルトムントの世界選手権で日本人3人目の優勝後の3月、早大卒業後は、普通の学生と同じように就職することを希望していたという。
「スケート以外の世界ものぞいてみたい」というのがその理由だ。
早大在学中には、早稲田駅前のサブウェイでアルバイトをしていたこともある。
バイト仲間だった人が、すごく真面目な礼儀正しい人だったと当時を振り返っている。
当時は、村主章枝との争いに敗れ、ソルトレークシティ五輪出場が叶わなかった時期でもある。
非常にカネのかかる競技として知られるフィギュアスケート。
でも、アマチュアながら日本代表選手としてシニアのグランプリシリーズ等に出場する選手には、ささやかながら報酬金がある。
グランプリシリーズの賞金は、優勝1万8000ドル(約200万円)、2位1万3000ドル、3位9000ドルとなり、さらにファイナルで優勝すると2万5000ドル。さらに、アイスショーやエキジビションに呼ばれれば、出演料も支払われている。
さらに荒川静香はプリンスホテルに、村主章枝はavexに所属し、給与(所属料)がある。
物議を醸したCM出演だが、フィギュアの選手のCM出演は非常に多い。
とはいうものの、荒川、村主、安藤ともJOCシンボリスリート選手であり、肖像権はJOCが持つ。CMに何本出演しようがその出演料は1000~2000万円だ。
金メダル獲得に対する荒川静香の報奨金だが、確定している分ではわずか500万円。
JOCから300万円、日本スケート連盟から200万円の計500万円。
所属するプリンスホテル、CMに出ているロッテ、金芽米のトーヨーライスからは現時点では未定だそうだ。
●参考記事
女子フィギュア台所事情
谷亮子は1億円 谷佳知は250万円
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