WBCがあればもう不要?最後の五輪野球 北京五輪最終予選は2008年3月アメリカで開催
北京五輪の野球の最終予選が2008年3月に米国で開催されることが3日、国際野球連盟(IBAF)から正式発表された。
北京五輪の出場8チームは、開催国の中国のほか、1次予選の米大陸の1、2位、アジア1位、欧州1位の計4チームに加え、1次予選で出場権を逃した米大陸の3、4位、アジアと欧州の各2、3位などの計8チームで争う最終予選の上位3位までに出場権が与えられる。日本が参加するアジア予選は07年11月に台湾で行われる。(共同) |
野球は2008年の北京五輪をもって五輪正式種目から外れることが決まっている。
そのため、IBAFが日程を発表したこの予選が、最後の五輪予選となる。
五輪初のオールプロで固めた日本代表だったが、オーストラリアに2敗し、銅メダルに終ったアテネ五輪。
大陸予選でアメリカや韓国がよもやの敗退していたことは、記憶に新しい。
この北京五輪予選は、大陸予選で主要国が思わぬ敗退しても、救済される道を残している。
五輪本大会が北京開催であるので、日韓が順当に出場すれば、日本と韓国から多くの観客が詰め掛けることが予想できる。
閑古鳥が鳴いていたアテネ五輪とは大きく変わるだろう。
ただ、大会を盛り上げて、正式種目復帰への足掛かりを付けるのか、WBCが開始され、もう五輪野球はどうでもいいのか?そのあたりは全く見えてこない。
まず、アテネ五輪予選を振り返ってみよう。
出場8カ国の内、開催国ギリシア、アジア2カ国、欧州2カ国、米州2カ国、アフリカ代表とオセアニア代表の勝者と、割り振られた。
●アジア予選 札幌ドーム
2003/11/5(水) |
台湾 |
5-4 |
韓国 |
|
中国 |
1-13 |
日本 |
2003/11/6(木) |
韓国 |
6-1 |
中国 |
|
日本 |
9-0 |
台湾 |
2003/11/7(金) |
台湾 |
3-1 |
中国 |
|
韓国 |
0-2 |
日本 |
日本と台湾が五輪出場権獲得
●米州予選
当初13カ国で争う予定の予選が、大会直前にベネズエラ、ドミニカ共和国、バハマ等が辞退し、結局9か国が参加した。
予選のA・B2組の上位4カ国によるトーナメントが行われ、キューバとカナダが五輪出場権を獲得。
アメリカはマイナーリーグ主体のチームで準々決勝でメキシコに破れベスト8、そのメキシコもカナダに準決勝で大敗し、五輪出場はならなかった。
準々決勝 キューバ5-0ブラジル カナダ14-6コロンビア プエルトリコ5-3パナマ メキシコ2-1アメリカ
準決勝( キューバ10-0プエルトリコ カナダ11-1メキシコ
3位決定戦 メキシコ10-1プエルトリコ
決勝 キューバ5-0カナダ
●欧州予選
6カ国の総当りで行われた欧州予選はイタリアとオランダが五輪出場権獲得した。
1 |
イタリア |
5勝0敗 |
2 |
オランダ |
4勝1敗 |
3 |
チェコ |
3勝2敗 |
4 |
スペイン |
2勝3敗 |
5 |
フランス |
1勝4敗 |
6 |
スウェーデン |
0勝5敗 |
●アフリカ・オセアニア予選
南アフリカ、ナイジェリア、ジンバブエ、ウガンダ、レソトが参加したアフリカ予選は決勝で南アフリカが15-0でナイジェリアを下した。
グアムに3勝1敗で勝利し、オセアニア代表となったオーストラリアと南アフリカでプレーオフが行われ、オーストラリア3勝 南アフリカ0勝でオーストラリアが五輪出場権を獲得した。
●アテネ五輪
1.キューバ
2.オーストラリア
3.日本
4.カナダ
5.台湾
6.オランダ
7.ギリシア
8.イタリア
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