2016年東京五輪は晴海がメイン
2016年夏季五輪の招致を目指している東京都は25日、8万人収容のメーンスタジアムを中央区晴海埠頭南端の都有地に建設することがふさわしいと判断、国に対して同所に新国立競技場建設を働きかける方針を固めた。都は「世界一コンパクトな五輪」をうたっており、他の主要施設も臨海部に配置する。 都は28日に日本オリンピック委員会(JOC)に正式に立候補意思表明書を提出する。これに先だって24日に立候補表明した福岡市もほとんどの競技施設を博多湾岸に配置する計画を公表しており、“臨海部の五輪対決”の様相となった。(東京新聞)1964年の東京五輪のメイン競技場だった国立競技場は、8レーンしかない旧式の陸上競技場だ。(下記参考記事参照)そのため、石原都知事は早くから国立競技場に代わる施設の必要性を表明していた。当初、神宮外苑の秩父宮ラグビー場の建て替えを検討していたと言われる。 だが、秩父宮ではサブグラウンドの確保が困難な上、改築となると、新設に比べて費用が莫大になることなどから、晴海埠頭への新設案に変更したようだ。
ほかには、6年後に移転を予定している東京中央卸売市場の移転後の跡地にメインプレスセンターを仮設で、15000人以上が宿泊するとされる選手村は、同じ臨海部の江東区有明地区に建設したいとしている。
なお東京都は28日に正式に立候補を表明する。
一方、福岡市の山崎広太郎市長は去る24日、日本オリンピック委員会(JOC)に2016年の五輪招致の立候補意思表明書を提出している。博多湾に主要会場の80%以上を集め、海と調和した五輪を目指すというもの。
ヤフードームを最大限に活用し、野球と特設プールで競泳競技を開催する案だ。
野球の正式種目復活を前提に計画がなされている。
選手村から半径10キロ以内に主な施設を配置。報道陣の宿舎には豪華客船を利用する。事業総額は約4860億円。既存施設の利用などで市の負担は970億円に抑えるという。国から約1000億円、民間から約2900億円の出資を見込む。
昨日25日には、2016年夏季五輪を福岡市に招致するための官民組織「福岡・九州オリンピック招致推進委員会」で、在京の海外メディアを対象に、都内で「福岡オリンピック開催計画」を海外にPRする会見が開かれた。
建築家で開催計画制作総指揮者の磯崎新氏が、博多湾岸に競技会場や施設を集中させる「コンパクト五輪」構想を説明すると、バングラデシュ紙の記者からが「08年の北京大会から、わずか8年後に同じアジアの福岡でやることができるのか」と質問が出た。
磯崎氏は「12年のロンドン大会で20世紀型が終わり、全く違うコンセプトの最初が福岡だ。ヨーロッパ、アメリカ、アジアという地域の順番を超えてやっていける」と答えたという。
山崎広太郎福岡市長も「21世紀型の五輪」を頻繁に口にするのだが、開催計画を読んでも、特に目新しいものはない。20世紀型のこれまでの五輪計画と変わらない。
「人口150万人の福岡市で・・・」というフレーズも頻繁に登場するが、2004年に五輪開催をしたアテネは人口300万人、ギリシア全体で1000万人(九州の半分以下だ)という小国だった。
そのため、各会場とも空席が目立ったことは記憶に新しい。
2002年のW杯でも、空席の目立った共催国のスタジアムが恨めしかったものだ。
人口が少ないことをわざわざアピールするのもどうか?
筆者は夏季五輪日本開催をこの眼で見られるのなら、福岡でも東京でも正直構わない。
JOCとしては、当初2020年を本命として、2016年は名を売る作戦だったが、2012年がロンドン開催に決まったことで、欧州開催が続くことはなく、2016年勝負と見ているらしい。
では、2014年冬季五輪がもし、平昌(韓国)に決まったらどうする?
14年・16年 両方ともアジアはないぞ。
●参考記事
石原慎太郎都知事 「国立競技場はダメだ」
The comments to this entry are closed.
Comments
こんにちは。
「創難駄クリキンディーズ2004福岡」管理人のcapと申します。
「やっぱりどう見ても気まぐれな日記」なるブログの、
「[オリンピック]2016年東京オリンピックは晴海・有明地区がメインらしい??」
と
「[オリンピック]続:2016年東京五輪は晴海・有明地区がメイン??」
というエントリにおいて、こちらのブログエントリの著作権が侵害されていることはご承知でしょうか?
実は私のブログも一緒に被害に遭ってます。
詳しくは、TBした「やっぱりどう見ても当ブログエントリをパクってるだろ、と思えてならない愚か者を発見して思うこと」というエントリをお読みになってください。
Posted by: cap@創難駄クリキンディーズ | May 02, 2006 03:15 PM