バルセロナ五輪400m8位の高野進氏 イタリアンレストランを開店する
バルセロナ五輪陸上400mで8位入賞し、現在は末続慎吾を指導している東海大助教授の高野進氏が3月、神奈川県厚木市内にイタリアンレストランを開店した。
現在も男子400mの日本記録保持者は、就職難の選手を従業員に雇っているのだ。
このレストランの名前は「LapTime」。高野助教授は社長であり、自ら接客することもある。(さすがに調理はしないが)。料理の値段は良心的で、選手向けの「アスリート食」という独自のメニューもある。
日本陸連ではアルバイトをしてでも競技続行にこだわる有望選手に、年間最高240万円を支給する「競技者支援制度」を昨年から導入している。
とはいえ、日本は駅伝があるため、長距離選手にとって就職先は比較的広いが、それ以外の種目はトップクラスでないと所属先が見つからないケースも多い。
「LapTime」では東海大OBの現役3選手が働き、午前中に練習し、午後に出勤する。
末続慎吾も客として顔を出すそうだ。
先日、トリノ五輪スピードスケート代表の外ノ池亜希、妹尾栄里子両選手が所属するアルピコスケート部(長野県松本市)は4月末で廃部することを発表した。
一時ほどではないかもしれないが、日本のスポーツ界の苦境は続いている。
一部の肖像権を自由に使える選手と、それ以外の選手との差が大きく開いているのが現状だ。
●高野進 五輪戦績 リレーは除く
ロサンゼルス大会(1984)
400m準決勝敗退(45秒88)
ソウル大会(1988)
400m準決勝敗退(44秒90)
バルセロナ大会(1992)
400m 8位入賞(45秒18)
バルセロナの前年91年東京世界陸上では400m7位に入っている。
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