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April 16, 2006

ヤニック・ノアの息子 バスケットでフロリダ大を初Vに導く

ヤニック・ノアというフランス人テニス選手がいた。
1983年の全仏オープン男子シングルス優勝者で、フランス人としては、直近のグランドスラム大会シングルス優勝者でもある。

身長193cm、父親はカメルーン人、母親はフランス人で、ドレッドヘアが似合う選手だった。
1983年の全仏オープン決勝の相手は、2連覇を狙っていたスウェーデンのマッツ・ビランデル。
6-2, 7-5, 7-6でビランデルを破り、1946年のマルセル・ベルナール以来37年ぶりのフランス人男子シングルス優勝者となった。

1991年に現役を引退し、男子国別対抗戦・デビスカップや女子国別対抗戦・フェドカップの監督として、フランス・チームを優勝に導いた。現在は歌手として世界的に活動している。

このヤニック・ノア 現在46歳くらいだろうか、息子がバスケットボール界でヒーローになった。
アメリカでは3月は、マーチマッドネスと呼ばれるカレッジ・バスケットボールのNCAAトーナメントが爆発的な人気を呼ぶ。 
カレッジバスケットの人気は、アメリカに住んでいないことにわかりにくいかもしれないが、この人気はスーパースター依存ではなく、チームプレーを重視する玄人むけといわれる。
10数年前、一度だけこの時期にニューヨークにいたことがあるが、誰もがカレッジバスケットの話題をする、そんな状況だった。

今年、インディアナポリスで行われたバスケットボール男子の全米大学選手権決勝で、フロリダ大を初優勝に導いたのはジョアキム・ノア。
これが、ヤニック・ノアの息子だ。

父譲りの運動能力を見せつけ、決勝ではUCLAを高さ、速さとも上回って73-57と完勝だった。
ジョアキム・ノアの身長は210センチ。
父親もでかいと思っていたが、210とは。
この長身を生かして16得点に9リバウンド。シュートブロック数で大会記録をも更新した。
フランス育ちだが、高校からニューヨークに移ったそうだ。

決勝4月3日
FLORIDA 73-57 UCLA

準決勝4月1日
George Mason 58-73 Florida
LSU 45-59 UCLA

カレッジバスケットといえばKJ松井のことも忘れてはならない。
日本人で初めて、NCAA1部でプレーした選手だ。
本名松井啓十郎 185センチのシューティングガード。
東京の中学を卒業後、インターナショナルスクールを経て渡米し、メリーランド州ロックビルのモントロス・クリスチャン高で活躍した。
今年4月の米国高校選抜―19歳以下世界選抜戦では、世界選抜チームの一員として出場。複数の大学から勧誘を受けていたが、名門コロンビア大に進学している。

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