○×クイズ 2002年のワールドカップは史上最大の観客を集めた
面白い数字がある。
2002年のW杯で最大の観衆を集めたのは横浜国際競技場(当時)の決勝、ブラジル対ドイツ戦。その数は、6万90029人。
2002年当時、日本国内で行われたサッカーの試合でも2番目に観客が多く集まった試合だった。
だが、この数字も1994年のアメリカ大会の、平均入場者数(1試合平均6万8991人)とほぼ同じなのである。
W杯は1998年のフランス大会から参加国が32カ国に増えた。
それ以前は24カ国の参加、さらにもっと以前は16カ国の参加だった。
アメリカ大会は24カ国が参加。2002年大会より12試合少ない52試合で行われたにも拘らず、2002年大会よりも90万人観客が多かったという数字が残っている。
会場は、そのすべてを既設のアメリカンフットボール競技場を使用した。
大会のための新設施設はなかったというから、改めてアメリカのスポーツインフラの充実振りが伺える。
その一方、アメリカ国内のテレビ視聴率は最高でも10%程度、各国で記録的な視聴率を残した状況とは大きく異なる。
●W杯大会ごとの入場者数
1982年スペイン大会(参加24ヶ国)
209万9723人(1試合平均4万0379人)
1986年メキシコ大会(参加24ヶ国)
232万8031人(1試合平均4万4769人)
1990年イタリア大会(参加24ヶ国)
251万7384人(1試合平均4万8411人)
1994年アメリカ大会(参加24ヶ国)
358万7538人(1試合平均6万8991人)
1998年フランス大会(参加32ヶ国)
278万5100人(1試合平均4万3517人)
2002年日韓大会(参加32ヶ国)
270万5197人(1試合平均4万2269人)
日本143万8637人(1試合平均4万4957人)
韓国126万6560人(1試合平均3万9580人)
サッカーの人気が低いアメリカが1994年大会招致に成功した理由のひとつに、1984年のロサンゼルス五輪のサッカーの集客が極めて高かったことがある。
このときは決勝ほかはローズボールを使ったが、それ以外はHarvard Stadium (Cambridge, MA) 、Navy-Marine Corps Memorial Stadium (Annapolis, MD)、 Stanford Stadium (Palo Alto, CA)といった大学が持つ競技場を使った。
総観客1,421,627人/32試合 1試合平均4万4426人という数字が残っている。
ところが五輪サッカー史上最高の観客は1980年のモスクワ五輪。
総観客1,821,624人/32試合 1試合平均5万6926人という記録が残っている。
今となっては詳細は不明だが、“動員“があったのではないだろうか。
こたえ.×
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