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June 23, 2006

2014年冬季五輪開催地が平昌に決定すると、2016年東京五輪開催にも大きく影響するだろう

IOCは6月22日、ローザンヌで開いた理事会で2014年冬季五輪開催に立候補した7都市への第1次選考を行い、ザルツブルク(オーストリア)平昌(韓国)ソチ(ロシア)を最終候補都市に選んだ。

アルマトイ(カザフスタン)、ハカ(スペイン)、ソフィア(ブルガリア)、ボルジョミ(グルジア)の各都市は落選した。
これでアジアから1都市、欧州から2都市が2014年の冬季五輪の開催候補都市となった

この第1次選考は15名による理事会(専門部会)の決定であり、最終候補都市は2007年7月4日にグアテマラシティで行われるIOC総会で決定される。

理事会による主な問題は、IOCが開催候補都市を3都市にするか4都市にするかということで、アルマトイは4番目の評価を受けていた。
これに対し、ロゲIOC会長は「競争は量ではなく質が大切。3都市は五輪を開催する資質を備えていたが、残りの都市はまだ不十分だった」とアルマトイ落選の理由を述べている。

2014年冬季五輪開催に手を挙げた7つの都市は、会場、金融、輸送、保安と他の重要問題の詳細な計画をIOCに提出している。
そして候補となった3都市は、招致選考のプロセスのために500,000ドルの支払いと、2007年1月までに詳細な開催計画を提出することを要求されている。

ザルツブルグと平昌は2010年冬季五輪の開催候補都市であったが、バンクーバーに敗れた経験を持つ。
今回のザルツブルグの計画は、12,000席アイスホッケーアリーナを用意するなど会場規模のスケールをアップさせている。
平昌は、五輪を通し、アジアのウインタースポーツのメッカとして確立するための計画がある。

そして、2012年夏季五輪のモスクワ招致に失敗したロシアのソチは、モスクワの敗因は、ロシア政府の支援不足にあったとし、ソチには120億ドルの支援を用意している。

さて、2016年夏季五輪に立候補を決めている日本だが、2014年冬季五輪が平昌に決まった場合その影響は大きい。
というのもアジアの都市が夏冬問わず続けて五輪開催したことは過去にないからだ。

現在の五輪はアメリカのテレビ局の支払う放映権によって賄われているといっても過言でなく、(前エントリー参照)競技時間がアメリカの視聴者に不都合なアジア開催を2008年、2014年、2016年と10年間に3回認める可能性は極めて低いと考えられる。

さらに平昌開催について私見を述べるならば、あまりに自国びいきで、競技を通して他国をもてなすという考えが乏しい韓国での五輪はちょっと勘弁・・・。
とはいえ、彼らの国際大会の招致の旨さには定評がある。
2014年冬季五輪の行方も目が離せなくなってきた。

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