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June 21, 2006

テレビ放映権は8年間で27倍 電通はW杯にとって パートナーなのか それとも敵なのか?

豪州戦、クロアチア戦ともに酷暑の日中の試合が組まれ、勝つことができなかったW杯の日本代表。
その黒幕として電通の名前が取り沙汰されている。
6月12日の朝日新聞夕刊 には「W杯の黒衣たち」というシリーズに電通常務・高橋治之氏がインタビューに答えている。
単なる広告代理店の枠を超えて、世界のスポーツ界にその絶大なる影響力を及ぶす電通。
彼らは一体、W杯にとってパートナーなのか、それとも敵なのだろうか。

(前略) 77年、転機が訪れる。日本で「サッカーの神様」と呼ばれたペレの引退試合があった。清涼飲料水のCMに試合の宣伝をただ乗りさせ、宣伝費を使わない新手法を編み出した。「ペレ・サヨナラ・ゲーム」と名付けると、6万人以上がスタジアムに詰めかけた。

「サッカーは、やり方次第でビジネスになる」ことを実証した。

79年のワールドユースでは、初めて国際放送権の交渉も手がけた。そして今、電通は国際サッカー連盟(FIFA)のマーケティング部門の一翼を担っている。
W杯を通じて世界に出ようとする企業がある限り、放送権はケタ外れの高騰が続く。9098年の3大会の放送権は306億円だったが、0206年は2大会で計2500億円と言われる。電通は14年大会までの国内向け放送権を獲得している。

「コストパフォーマンスで考えれば、決して高い買い物ではない。ビジネスとしては、まだ十分に成長する」

現在の電通の考え方が見事に出ている記事だ。
元々、サッカーは欧州と並んで南米での人気が高いスポーツだった。
そのためテレビ放映権は公共放送を中心に、非常に安価に提供するという考え方だった。
事実、日本でも90年から98年までの放映権は、NHKが1大会6億円弱という考えられない額で購入している。

日本が台頭し始めたこの頃からFIFAは、IOCに倣って、テレビ放映権で儲けるという発想に変わっていく。
テレビは多チャンネル時代に入り、イギリスではメディア王マードック氏が、日本では電通の影響が大きくなっていく。

98年のフランス大会の放映権6億円が、2002年の地元開催では65億円に。
しかもこれはスカパーが独占放映権を獲得したため、NHKと民放の「ジャパンコンソーシアム(J.C)」は、65億円を出したにも関わらず、40試合しか地上波で中継できなかった。

そしてドイツ大会、昼夜逆転となる欧州開催であるにも関わらず、2002年の3倍弱の160億円をJ.Cは払うことになった。
しかも、支払いの相手はFIFAではなく、FIFAの代理店である電通だ。
電通が間に入っていくら儲けているかは判らないが、大金を払ったテレビ局側が、CM枠を販売しやすい時間に日本戦(民放による中継は1試合だけだが)をいい時間に持って来たいのは仕方ない面もある。
とはいえ、2試合中継するNHKはCM関係ないし、民放の中継も電通はCM枠の販売で2重に儲けているんじゃないか!

こうした例もある。
日本は、夏季五輪にW杯を上回る放映権料を支払っているが、それでもアメリカの1/4程度に過ぎない。
アメリカは、長野五輪、シドニー五輪等、アジア・オセアニアで開催された五輪の視聴率が思わしくなく、CM枠が売れなかった。
そのため、北京五輪の主要競技の決勝の実施を午前中にするように圧力を掛け始めている。
過去にも、ソウル五輪の際には陸上等はアメリカのゴールデンタイムに合わせ、一部で午前中決勝が行われた。(韓国のひとは陸上に興味ないから・・・)

先日のエントリーに「1986年メキシコ大会で、欧州の夜時間に合わせた炎天下で試合をした経験をジーコが持ち、テレビ至上主義の大会運営には若い頃から度々不満を漏らしていた。」と書いた。
これをもう少し詳細に見てみよう。

1986年メキシコ大会の決勝トーナメント1回戦のブラジル対ポーランドはメキシコ時間正午のキックオフ、危なげなく4-0でブラジルが勝利。
準々決勝のブラジル対フランスも同様に正午のキックオフだった。
この試合 カレッカの得点でブラジルが先制するも、後半40分にフランスはプラティニのゴールで追いつく。
そして延長、PK戦の末3-4でブラジルが敗退するという死闘だった。
ちなみにジーコは後半19分からピッチに登場している。

●夏季五輪テレビ放映権料

日本向け

アメリカ向け

欧州向け

1988

775000万円

3億㌦

2800万㌦

1992

88億円

40100万㌦

9000万㌦

1996

1044750万円

45600万㌦

25000万㌦

2000

1427000万円

71500万㌦

35000万㌦

2004

1705000万円

79300万㌦

39400万㌦

2008

198億円

89400万㌦

44300万㌦

W杯テレビ放映権料 1974年大会は日本が初めて中継した大会


開催国

日本向け

ホスト局

全世界向け

1974

西ドイツ大会

940万円

東京12ch

不明

1990

イタリア大会

6億円

NHK

306億円

1994

アメリカ大会

6億円

NHK

1998

フランス大会

6億円

NHK

2002

日韓大会

65億円

JC

2500億円

2006

ドイツ大会

160億円

JC

**

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Comments

はじめまして。
実はオリンピック開催による広告効果について調査を始めていて、
ちょうど放映権料について金額を探しているところ
このサイトにぶつかりました。

このような情報はどこから入手されているのか
教えて頂けないでしょうか?

Posted by: Fumiex | August 20, 2007 at 09:44 AM

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