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September 27, 2006

石原都知事にかみつかれ、山崎拓氏に謝られた姜尚中東大教授

去る8月30日、福岡市と東京都が名乗りを上げた2016年の第31回夏季五輪国内立候補都市について、日本オリンピック委員会(JOC)は、東京・新高輪プリンスホテルで選定委員会を開き、55委員による無記名投票の結果、33票対22票で東京都を立候補都市に決めた。
このプレゼンテーションの際、福岡市の応援演説をした東京大学教授姜尚中氏に対し、石原都知事は激しく反発したという。
そのくだりを朝日新聞から拾ってみた。

五輪の国内立候補都市を巡り、石原慎太郎・東京都知事が、福岡市の応援演説をした姜尚中・東大教授に激しく反発、「怪しげな外国人」などとかみついた。
姜教授は演説で「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックで、世界に勝てますか」と東京を批判。すると、続く東京側のプレゼンテーションで石原知事が「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。何のゆえんだかわかりませんが」と発言。その後の祝賀パーティーのあいさつでも「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」などと述べた。
姜教授は在日韓国人2世で、熊本で生まれ育った。

姜教授は、韓国籍であるものの熊本生まれの日本育ちだ。熊本に対して相反する意識を持っていたというが最近は愛着が深まり、同じ九州ということで福岡市の応援に加わったようだ。
昨日、外務大臣の留任が決まった福岡県出身の麻生太郎氏(実は1976年のモントリオール五輪に出場している)は日本クレー射撃協会会長で、同じ福岡県出身の山崎拓氏は日本ソフトボール協会会長を務めており、ともに22票集めた福岡市に票を投じている。

9月25日付毎日新聞夕刊で行われた姜尚中氏と京大の中嶋岳志氏の対談によると、姜氏は石原都知事の発言の件で山崎拓氏から謝られたと語っている。姜氏によると、一緒に活動した福岡の政治家たちは保守だけど、どこかアジア主義的であるという。

先日、ばったりと彼(山崎氏)に会ったら「石原君が失礼なことを言って本当に申し訳ない」と。
彼が謝ることじゃないのに。そういうところが好きなんです。

石原都知事の発言は単にいつものアジア蔑視、差別主義と見ることもできる。
一方、辞書にはない意味だが「生意気」を一種のエールのようなある種の愛情のある褒め言葉とみることもできるのではないか。
まあ、今回は俺の勝ちだよ・・・というような。

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