ローマ対東京 2016年五輪招致
今日10月10日は、今から42年前、東京五輪の開会式の日だ。
昨日、今日と東京は湿度が低く素晴らしい天気だ。
42年前の10月10日も前日の雨が上がり、快晴だったと聞く。
先週、2016年夏季五輪招致レースに進展があった。
ローマが立候補を明らかにしたのだ。
以下、共同通信からの引用である。
イタリア・オリンピック委員会の広報担当者は3日、東京が招致を目指す16年夏季五輪の開催に、ローマが立候補する準備が整ったことを明らかにした。
だが同日までにメランドリ青年・スポーツ相が支持を表明。同広報担当は「当初決定していた通りにローマは立候補を申請する」と説明した。
同五輪は東京のほか、マドリード(スペイン)、リオデジャネイロ(ブラジル)などが誘致しており、米国はシカゴなど3都市から国内候補地を絞り込み作業中だ。開催地は09年秋に決まる。同広報担当によると、同五輪に向けてはローマとミラノが国内の候補地争いをしていたが、ことし7月にミラノが撤退。ただし、その後はローマも、行政や財界から十分な協力が得られないとして立候補を取りやめると報じられていた。
ローマといえば東京の4年前、1960年の夏季五輪の開催都市である。
サッカー ASローマとラツィオのホームスタジアム「オリンピコ」を目にしたことのある方も多いだろう。このスタジアムがメイン競技場だった。
イタリアは今年、トリノで冬季五輪を開催したが、夏季大会は1960年以来開催されていない。
2004年夏季五輪招致のときはローマが自信満々で立候補したものの、アテネに惜敗している。
実は、ローマと東京が、夏季五輪招致で争った歴史がある。
1940年の五輪開催を、戦争のため返上した東京。
戦後の復興を世界に示したく、夏季五輪招致を伺い1960年夏季五輪の招致を決定。
一方、イタリアは先に1956年のコルチナダンペッツオでの冬季五輪開催が決まり、次いでローマでの1960年夏季五輪招致を企てた。
1955年パリで行われたIOC総会、ローマは、ローザンヌ、デトロイト、ブダペスト、ブリュッセル、メキシコ市、東京を破り、招致成功。
東京は1回目の投票で僅か6票しか獲れなかった。
1960年大会に立候補した都市の中からデトロイト、ブリュッセル、東京にウィーンを加えた4市が1964年夏季五輪の招致を競い、東京が勝利した。
これが1959年にドイツのミュンヘンで開催されたIOC総会でのことだ。
2016年の夏季五輪開催都市を決めるIOC総会は2009年デンマークのコペンハーゲンで開かれる。
ミュンヘンのIOC総会からちょうど50年目にあたる。
●東京・ローマの五輪招致
5/10/1997 ローザンヌIOC総会
2004年大会 |
アテネ ギリシア |
32 16 |
44 |
38 - |
|
26/5/1959 ミュンヘンIOC総会
1964年大会 |
東京 日本 |
34 5 |
15/6/1955 パリIOC総会
1960年大会 |
ローマ イタリア |
15 |
26 - |
35 - |
●参考記事
東京オリンピックから40年!
10月10日 東京五輪開会式
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