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December 27, 2006

エレナ・ムヒナ死去

時事通信などによると、かつてのソ連の女子体操選手エレナ・ムヒナが亡くなったそうだ。
46歳、死因は公表されていない。
ムヒナを知っている人はもうほとんどいないだろう。

Yelena1978年のフランス・ストラスブールの世界選手権の個人総合でナディア・コマネチ、ネリー・キムを敗り個人総合に優勝した選手だ。
ルーマニアのコマネチが10点満点を連発したのが76年のモントリオール五輪。
旧ソ連が国家威信を懸けていた80年モスクワ五輪の個人総合で金メダルを獲るために秘密兵器として育てられ、1978年に衝撃のデビューを遂げた。
そのインパクトはコマネチの登場をも上回るほどだった。

ところが1979年に骨折をする。が、このケガが完治しない内にトーマス(という後ろとびから1回半ひねり、前方宙返り転をする技)を床運動でするための練習を続けた。
モスクワ五輪開幕の2週間前に、練習中に失敗頭から落ち、あごと背骨を折ってしまった。
ムヒナは四肢麻痺患者となった。

ところが、当時のソ連は情報公開をせず、「ムヒナは死んだ」「いや生きているが再起不能だ」などと噂が飛んだものの、その真相は語られることはなかった。

後に旧ソ連政府は、ムヒナにレーニン勲章を与え、1983年にはフアン・サマランチIOC会長(当時)が、五輪勲章の銀メダルを与えた。

体操ファンの友人はこんなことをいう。
ストラスブールの世界選手権個人総合のムヒナの段違い平行棒と床の演技は自分にとって最高だった。
自分はあれを超えるものを探して体操を見続けているような気もする。

●1978年世界体操選手権ストラスブール大会 
女子個人総合①エレナムヒナ②ネリーキム③シャポシニコワ
跳馬①ネリーキム②コマネチ③Kräker
段違い平行棒①Frederick②エレナムヒナ③Eberle
平均台①コマネチ②エレナムヒナ③Eberle
床①エレナムヒナ、ネリーキム③Eberle、Johnson(1位と3位が2人ずつ)

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Comments

どうしてるかしらと想って検索したら・・
言葉もありません
今でも1番と言っていいくらい好きな選手78世界体操印象にのこってます新聞記事もまだ持ってます
誤報と思いたいけど真実なら只ゝ冥福祈ります合掌・・

Posted by: ムヒナファンでした | January 15, 2007 at 09:36 AM

ムヒナファンでした様

コメントありがとうございました。
ムヒナはソ連に生まれたのが不幸だったのか?
ソ連に生まれたから世に出れたのか、
難しい人生だったと思います。

この時代のソ連のスポーツ選手全てにいえるかも
知れませんが。

YOUTUBEで検索すると往時の演技を見ることが
できますよ。

Posted by: 管理人 | January 15, 2007 at 11:12 AM

去年少し見ました
何かのついでですが、 コルブト1回捻りを何事もなくこなした往事のエレナ忘れられませんこれが五輪なら 彼女は英雄でしょう78年は私にとっても感動の年
才能とタイミングって一致は難しい
後から見るとそう思わせられる年でした

Posted by: ムヒナファンでした | January 15, 2007 at 02:01 PM

<才能とタイミングって一致は難しい

モントリオールの白い妖精と呼ばれ、初恋の人バートコナーと結婚し
母親になったコマネチと、ムヒナを比べてしまうとそう思います。

ただストラスブールの世界体操を観た人はムヒナの演技はこれからも忘れませんよ。

Posted by: 管理人 | January 15, 2007 at 02:31 PM

懐かしくて検索してみたら・・・
あの頃は、コマネチが超有名でしたが、エレナ・ムヒナの名前ははっきりと記憶に残っています。ナタリア・シャポシュニコワという選手もいて、片手倒立が印象的でした。
練習中に再起不能なほどのけがをしたと、なにかで読みましたが・・・30年も前のことなのですね。旧ソ連時代に開いた花としか言えません。その後の彼女や自分の人生を思うと、感無量です。

Posted by: peanyan | February 01, 2010 at 06:48 PM

ムヒナが亡くなって3年になりますが、「エレナ・ムヒナ」で検索してこのページに来る方が、毎日のようにいますよ。
ときには海外からも。
彼女の存在は記憶の中に生きているのでしょう。

Posted by: 管理人 | February 02, 2010 at 07:18 AM

こんにちは。
エレナ・ムヒナで検索して来ました。
私はムヒナと同い年で当時(モントリオール五輪~)最も好きだった競技が体操でした。
ムヒナ死亡説はリアルタイムで読みました。
再起不能の怪我の為、選手生命を絶たれたと聞いたのは、さらに後年のことでした。(スポーツ・アイという雑誌の読者投稿欄でした。)

世界最高の身体能力を持ちながら、大怪我で体操ができなくなり、歩くことすらままならない現実を最初は受け入れることができなかったのではないかと察します。
いつかまた元のように元気に月面宙返りやムヒナ・ループをやれる時が来ると信じていたのでは。
そう思うと胸が締め付けられる思いです。

Posted by: わい | June 10, 2010 at 10:50 PM

わい様

コメントありがとうございます。

エレナ・ムヒナで検索して、このページに来る方が
随分います。
今更ながら、彼女の才能、世界に与えたインパクトが
大きかったと思います。

Posted by: 管理人 | June 11, 2010 at 10:26 AM

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