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April 16, 2007

石原都知事、東京はシカゴに勝てますか?

先の東京都知事選では、2016年夏季五輪の東京招致を謳う石原知事が圧勝で3選を果たした。
ここに来て、ようやく土俵の上の五輪招致の相手が見えてきた。

米国五輪委員会USOCの理事会は14日、2016年夏季五輪の米国候補都市にシカゴを選出した。
ミシガン湖岸に選手村と競技会場が集まる招致計画が売り物のシカゴは、立候補を予定している東京の強力なライバルになる。
ワシントンで開いた理事会では、最終候補に残ったロサンゼルスとシカゴが招致計画概要を説明。
その後11人の理事が、初開催を訴えたシカゴを選んだ。
ニューヨークが立候補した2012年大会は100人以上のUSOCメンバーが投票に参加したが、今回は11名の理事の投票に限った。

シカゴの計画の特徴は、選手村と大半の競技施設を、湖岸とその近くの公園に建設する。「88%の選手が15分以内に競技会場に到達できる」とするコンパクトさも東京を上回る。

8万人収容のメインスタジアムは約3億6600万ドルかけ仮設で造る。
2012年ニューヨーク招致失敗は、メインスタジアムの財政保証を取れなかったこと。
この点が最も重視された。

アトランタ五輪から20年間、アメリカでの夏季五輪開催がない。
さらに3度目を狙うロサンゼルスよりも未開催のシカゴを選んだ。

1996年のアトランタ五輪開催が決定したのは1990年の東京IOC総会だ。
アトランタ招致チームは、「近代五輪100周年は五輪発祥の地アテネで」との暗黙の了解を打ち破り、センチメンタルなアテネ招致団のほかトロントとメルボルンを相手に招致を成功させた。

ところが、現在はそのときと状況が異なる。
ソルトレークシティ五輪招致スキャンダルへの憤りがまだ残るという逆風にに立ち向かっている状態だ。
しかも、111人のIOC委員の半分はスキャンダルを嫌うヨーロッパの委員だ。

ピーター・ユベロスUSOC会長の任期は2008年に終わる。
2016年夏季五輪開催地が決定される2009年、彼はもう会長ではない。

それでもアメリカは、莫大なテレビ放映権を払い、多くのトップレベルのオリンピックのスポンサーを抱えている。
そのため、アメリカほどの経済的存在感を他の国はIOCに与えることができない。

2016年五輪には、東京のほか、リオデジャネイロ、マドリード、ローマ、プラハ、バンコクなどが立候補を予定している。特に2014年サッカーW杯の開催の決まったブラジル・リオデジャネイロは南米での五輪が未開催なので強敵だ。
2009年10月のIOC総会で、開催都市が決まる。

●立候補を既に決めたもしくは可能性のある都市(年は過去の五輪開催年)
日本 東京(1964年)
インド ニューデリー
カタール ドーハ
タイ バンコク

ケニア ナイロビ
南アフリカ共和国 ケープタウンorダーバン

オーストラリア ブリスベンorメルボルン(1956年)
ニュージーランド オークランド

アメリカ シカゴ
カナダ トロント モントリオール(1976年)

キューバ ハバナ
メキシコ モンテレー

ブラジル リオデジャネイロ
アルゼンチン ブエノスアイレス
チリ サンティアゴ

スペイン マドリード
イタリア ローマ(1960年)
ドイツ ハンブルク ベルリン(1936年) ライプチヒ
アゼルバイジャン バクー
トルコ イスタンブール
イスラエル テルアビブ
ほか

2016年東京五輪招致関連

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