スカパー五輪中継に参入 バンクーバーから
スカパーで知られるスカイパーフェクト・コミュニケーションズが、五輪放送に参入することになった。
2010年のバンクーバー冬季五輪から参入の見込みだ。
とはいっても、スカパーがバンクーバー五輪を独占放送するということではない。
かつて、1980年のモスクワ五輪はテレビ朝日が独占放送したこともある。が、1984年のロサンゼルス五輪以降、NHKと日本民間放送連盟で組織するジャパン・コンソーシアム(JC)として、放送権を購入している。
このシステムは今後も続く見込みだが、一部競技の権利についてスカパーがサブライセンス(再許諾)を受ける形で放送するという。
スカパーが参入することで、これまで地上波とBSでは予選段階から放送されにくかった競技の全試合放送が可能になる。
アメリカ向けに次いで世界で2番目に高額である日本向けの放送権料はアテネ五輪で170億5000万円(読売新聞によると約185億円)。
来年の北京五輪までは既に決まっているが、その後については交渉中だ。
JC側が余りに高額なためこれ以上の値上げに反対していることから、IOCがスカパーに接触してきたらしい。
スカパーの参入によって特定の競技がスカパーで放送されることになるのではないか。
現在の日本の五輪中継は日本人選手にのみ焦点を当てすぎだ。
とにも、高額な放送権を回収しようと、高視聴率の獲れる種目の放送に偏りすぎている。
冬季五輪のハイライトであるはずのアルペンすら露出が少ない。
歓迎すべきスカパーではないか。
●夏季五輪テレビ放映権料
年 |
日本向け |
アメリカ向け |
欧州向け |
1988年 |
77億5000万円 |
3億㌦ |
2800万㌦ |
1992年 |
88億円 |
4億0100万㌦ |
9000万㌦ |
1996年 |
104億4750万円 |
4億5600万㌦ |
2億5000万㌦ |
2000年 |
142億7000万円 |
7億1500万㌦ |
3億5000万㌦ |
2004年 |
170億5000万円 |
7億9300万㌦ |
3億9400万㌦ |
2008年 |
198億円 |
8億9400万㌦ |
4億4300万㌦ |
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