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July 04, 2007

4000万ドルを使って冬季オリンピック招致に賭ける韓国とロシア

2012年の夏季五輪がロンドンに決まったのは2005年7月、3回連続の立候補で、早くから本命とされたパリを敗った。
各都市の招致委員会は会議場となる当地のホテルで、パリはフランスのシラク大統領(当時)、ロンドンはブレア首相、デビッド・ベッカムなどが集い、活発なロビー活動を行った。

ブレア首相とシラク大統領が顔を合わせたことで、五輪開催地決定の際に国家元首が招致アピールをする既定路線ができつつある。

明日未明に決まる2014年冬季五輪開催地。
今回も韓国の盧武鉉大統領、ロシアのプーチン大統領が顔を揃えた。
最も堅実かと思われたザルツブルクが後退、平昌とソチによる一騎打ちの様相を見せてきた。

BBC放送がその盛り上がりを'Great passion'と表現した2012年夏季五輪開催地招致レースで、立候補したロンドン、パリ、マドリード、ニューヨーク、モスクワの5都市が投じた費用の総額に匹敵する4000万ドルもの大金をソチ、平昌の双方が使っているとAP通信が伝えている。

ザルツブルクですら1300万ドルが投じられているらしい。
平昌の後ろにはIOCパートナーのサムスン、ソチの後ろにはと次期スポンサーを狙うロシアの国営ガス企業ガスプロムが控えている。
ザルツブルクの後ろにレッドブルはいないのか?

100人以上のIOC委員が、1都市が過半数を得るまで投票が続けられる。
とはいえ、半数以上のIOC委員はアフリカ、アジアの冬季五輪に直接関係のない(ほとんど参加しない)国の委員だ。
この浮動票をいかに取り込むかが鍵になる。
2010年冬季五輪開催地決定の結果↓、無名だった平昌の集票力がいかに凄かったか判るだろう。

2010年冬季五輪開催地決定投票(2003年プラハIOC総会)

バンクーバー

41

56

平昌

51

53

ザルツブルグ

16

●参考記事
2014年冬季五輪開催地が平昌に決定すると、2016年東京五輪開催にも大きく影響するだろう
2014年冬季五輪招致スケジュール
2014年アジア大会は仁川で

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