世界陸上大阪大会あす開幕 男子マラソンから
世界陸上大阪大会が男子マラソンから始まる。
世界陸上2連覇中だったジャウアド・ガリブ(モロッコ)が欠場したので混戦か。
ケニア生まれでカタールに国籍を変更、ドーハアジア大会優勝のムバラク・ハッサン・シャミを本命とする。タイムは2時間13~14分くらいだろうか。
ケニア代表でJFEに所属するラバン・カギカも面白い存在だ。
とにかく大阪は東京よりも暑い。
午前7時のスタート時点でも28度くらいにはなっているだろう。
マラソン選手にとって最も過酷だったのはどの五輪あるいは世界陸上だろうか。
マラソンはロード競技であり、トラック競技とは性格を少々異にしている。道路や環境の状況によって条件が違いすぎるためだ。
そのため、競歩とともに世界新記録という言い方をせずに「世界最高記録」といっている。
マラソンは男女とも近年、大幅に世界記録が更新されているが、40年前の東京五輪の優勝タイムと比較してみても意外と記録の相違はない。
1983年に始まった世界陸上選手権の優勝タイムを合わせて比較してみると、優勝タイムの最も悪かったのは68年メキシコ五輪の2時間20分台。
メキシコシティは海抜2240㍍の高地であり、空気抵抗が少ないため、陸上の短距離や跳躍で高記録が続出した。
一方、空気が薄いため長距離は苦しかったようだ。
エチオピアのマモーに続いて君原健二さんが2位に入ったが、タイムは2時間23分台。
マモーから3分以上離されていたことになる。
君原さんの走り方は首を振り、いかにも苦しそうに走るのだが、このときは一層苦しそうに見えた。
ついで注目は2つの東京のタイム。
1964年10月10日に開幕した東京五輪のマラソンは、すばらしい条件下で、アベベ・ビキラがローマ大会に続いて史上初の連覇を達成。世界最高記録のおまけもついた。
一方、91年の東京世界陸上。
優勝タイムは2時間14分台。
高地のメキシコを除いて、ここ40年間の五輪、世界陸上で最もタイムが悪い。
夏のマラソンとしては陸上史に残る過酷なレースである。
●五輪のマラソン優勝タイムの変遷(男子)
1964東京 |
2時間12分11秒2 |
アベベ・ビキラ |
エチオピア |
1968メキシコ |
2時間20分26秒4 |
マモー・ウォルデ |
エチオピア |
1972ミュンヘン |
2時間12分19秒8 |
フランク・ショーター |
アメリカ |
1976モントリオール |
2時間09分55秒 |
ワイデマール・チェルピンスキー |
東独 |
1980モスクワ |
2時間11分03秒 |
ワイデマール・チェルピンスキー |
東独 |
1984ロサンゼルス |
2時間09分21秒 |
カルロス・ロペス |
ポルトガル |
1988ソウル |
2時間10分32秒 |
ボルディン |
イタリア |
1992バルセロナ |
2時間13分23秒 |
ファン・ヨンジュ |
韓国 |
1996アトランタ |
2時間12分36秒 |
チュグワネ |
南アフリカ |
2000シドニー |
2時間10分11秒 |
アベラ |
エチオピア |
2004アテネ |
2時間10分55秒 |
ステファノ・バルディニ |
イタリア |
●世界陸上マラソン優勝タイムの変遷(男子)
1983ヘルシンキ |
2時間10分03秒 |
R・デ・キャステラ |
豪州 |
1987ローマ |
2時間11分48秒 |
D・ワキウリ |
ケニア |
1991東京 |
2時間14分57秒 |
谷口浩美 |
日本 |
1993シュツットガルト |
2時間13分57秒 |
M・プラティス |
アメリカ |
1995イエテボリ |
2時間11分41秒 |
M・フィス |
スペイン |
1997アテネ |
2時間13分16秒 |
アント・アベル |
スペイン |
1999セビリア |
2時間13分36秒 |
アント・アベル |
スペイン |
2001エドモントン |
2時間12分2秒 |
G・アベラ |
エチオピア |
2003パリ |
2時間08分31秒 |
ガリブ |
モロッコ |
2005ヘルシンキ |
2時間10分10秒 |
ガリブ |
モロッコ |
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