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October 30, 2007

2018年W杯招致、思惑が絡み激戦になりそう 日本も関心

国際サッカー連盟(FIFA)は29日、スイス・チューリヒで開いた理事会でワールドカップ(W杯)を各大陸連盟で持ち回り開催する方式を撤廃し、2018年大会から直近の2大会が開かれた大陸以外の協会が自由に立候補できるように改めた。11年に開催国が決まる18年大会はアフリカ、南米以外が対象になる。
W杯開催の持ち回り制は機会均等を目指し、2000年に導入された。18年大会の番になる予定だった北中米カリブ海地区からは現行方式の維持を求める声も出たが、ブラッター会長は「10年大会を初めてアフリカ(南アフリカ)にもたらし、14年大会も久々に南米で行われる。目的は果たされた」と話した。(時事通信)

 

2000年に導入された大陸持ち回りが僅か2大会にして撤廃された。
これにはウラがある。
今回、2014年の開催地は南米の番になったが、立候補した国はブラジルのみ。
FIFAは、立候補した有力国を競わせて、大会の質を上げることへの効果を狙っている。
もうひとつ、イングランドが2018年開催に並々ならない関心を持っているのだ。

 

昨年のW杯はドイツで開催されたが、2006年大会にはイングランドも立候補していた。
1990年代、W杯かEUROの開催に関心を持っていたイングランドとドイツは、1996年のEUROはイングランド、2006年のW杯はドイツが開催国になれるように事前に談合していたとされる。
ところが、96年EUROのイングランド開催が成功すると、イングランド世論はW杯招致を求めるようになった。
2006年大会にはイングランドとドイツが立候補し、結果、FIFAの欧州票は分裂、ドイツは辛くも南アフリカを降ろして開催が決まったものの12-11の際どい勝利だった。

 

それでもイングランドはW杯をやりたい。
プレミアリーグの成功で、資金が潤沢にあるFA(イングランドサッカー協会)が密かにFIFAに大陸持ち回り撤廃を要求していた。

 

FIFAのブラッター会長によると、2018年大会の開催意思のある国として、イングランド、オランダとベルギーの共催、中国、オーストラリア、メキシコ、米国を挙げている。
さらに日本サッカー協会の川淵キャプテンも日本招致に前向きな姿勢を示している。

 

これに対しブラッター会長は「各国はあすからでも招致活動を始めないといけない」と競争を煽っている。 

 

日本は2015年のラグビーW杯、2016年の夏季五輪に立候補しているのにもうひとつ抱え込むのか?

 

●2006年大会開催国決定 2000.7.6
24人のFIFAの理事は開催地にドイツを選んだ。ドイツは西ドイツ時代の1974年以来の開催となった。


 


1回目投票

 


2回目投票

 


3回目投票

 


ドイツ

 


10

 


11

 


12

 


南アフリカ

 


6

 


11

 


11

 


イングランド

 


5

 


2

 


 


モロッコ

 


3

 


 


 

3回目の投票に際し、NZの理事が棄権している。

●2010年大会開催国決定 2004.5.15
無投票で決まった2002年日韓大会を含め、前2大会の開催国決定までの過程は、FIFA内の権力闘争という色合いが濃かったが、候補をアフリカ連盟内に絞る大陸持ち回り式の最初となった今回は、アジアなど各大陸連盟が組織票の取りまとめをせず、その結果として小差の戦いになるとみられていたが、投票直前にエジプトとチュニジアが辞退。14-10で南アフリカが、モロッコを降した。

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