料金未納で送電停止だったリオデジャネイロ
東京都が招致を進める2016年夏季五輪に立候補しているリオデジャネイロ(ブラジル)とバクー(アゼルバイジャン)。両市は柔道とレスリングの世界選手権を開催した。
柔道はフジテレビ、レスリングは日本テレビで放送され、大会運営能力はあるように見えたが、実際のところは未熟な面も多かったようだ。共同通信の記事に見る。
招致争いでダークホースとされるリオは、7月に米州総合大会のパンアメリカン大会を開いたばかり。地元の大会組織委員会が「パンナム大会で精いっばいだった」と嘆く財政難だった。
大会2日前に料金未払いで電気会社から送電が停止され、設営準備は大混乱に。放送権を持つ日本のテレビ局をやきもきさせた。大会中の選手らの輸送はスムーズだったが、公式記録が出ないなど報道陣への対応はお粗末。広告の設置位置は契約と食い違い、マーケティング意識も乏しかった。
バクーは表彰式で優勝した選手の国歌を取り違えた揚げ句に、正しい曲が見つからず、国際レスリング連盟(FILA)のマルティネッティ会長を激怒させた。運営は不備が多く、カメラマンが取材証の受け取りに現金を要求される前代未聞の事件もあった。
地元スポーツ記者のフェイズラ工フ氏は「初挑戦の16年五輪招致はトレーニングで、現実的な目標は20年五輪」と長期計画であることを指摘した。(ロンドン共同)
とはいうものの、大阪世界陸上では50キロ競歩での誘導ミスがあった。
エリトリア選手団は会組織委員会の用意した部屋に泊まることができず、ホテルラウンジの床に毛布を敷いて寝たというはなしもあった。
また何よりも会場のガラガラぶりは大阪の大会でのことはいえ、東京招致にも大きく影響しそうだ。
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Comments
バクーと聞いて思い出すのは、オリンピック東京、メキシコ、モントリオール大会で、バレーボールソ連チームのエースとして活躍したルイスカリ(リスカル)ですね。彼女はそこの出身でした。
今だったら、アゼルバイジャンの代表になるわけ? うーむ、考えにくいなあ(笑)。
>とはいうものの、大阪世界陸上では50キロ競歩での誘導ミスがあった。
それだけでなく、女子100メートル決勝で、電光掲示板が正常に作動せず、写真判定の結果が混乱しました。あんなの、日本の大会ではあってはならないことだと思います。
>また何よりも会場のガラガラぶりは大阪の大会でのことはいえ、東京招致にも大きく影響しそうだ。
あの、バカ高い料金設定はなぜだったのでしょう? 結局は仕事があってダメだったとは思うけど、せっかくだから1泊ぐらいで、とんぼ返りして見に行こうか、という気もありました。でも、あの入場料の料金体系を見て、なんだか腹が立ってやめました。
払える払えないの問題じゃなくて、間違っていると思ったのです。 結果論としては、たぶん、すべて3分の1にしていれば、3倍以上は入ったようにも思いますが・・・
さらに、あの料金を取って、たとえば跳躍競技の試技の一回目を見て、もう記録なしが見えてしまうような日本選手(ごめんなさい)を見せるのは、いかにもまずいと思ってしまいます。プロのワザを見せなければいけない値段じゃないでしょうか。
オリンピックを開催しても、あんな料金になるのでしょうか。そうかもしれないですね。なんだかシラけるなあ。
Posted by: でいのしん | October 05, 2007 02:19 AM
>バクーと聞いて思い出すのは、~ルイスカリ(リスカル)ですね。
去年の世界バレーにアゼルバイジャン代表が参加していましたが、リスカルがアゼルバイジャン出身とは知りませんでした。
日本も東洋の魔女の葛西さんが全日本女子の団長を務めているらしく、テレビ中継にときどき映りますけどね。
そんな存在なんでしょうかね。
Posted by: 管理人 | October 09, 2007 05:37 PM