マリオン・ジョーンズの消えるメダル 残るメダル
禁止薬物の使用を認め、現役引退を表明したマリオン・ジョーンズはシドニー五輪で獲得した5個のメダルを米国オリンピック委員会(USOC)に返還した。
5個の内訳は金メダルが100m、200m、1600mリレー。
銅メダルが走り幅跳び、400mリレー。
マリオン・ジョーンズの抹消される記録は2000年9月以降ということだから、これ以前の記録は残り、以降の記録は抹消、メダルは剥奪ということになるようだ。
ところが、残ることになる97年、99年の世界陸上の記録と、抹消されることになった記録と比べてみても大きな相違はない。
2000年以前からドーピング違反だったと見るべきか、クスリは記録に大きく影響していないとみるべきか・・・。
それにしても米国陸上界の薬物汚染は相当深刻だ。
シドニー五輪で3位に入った女子400リレーの4人の内、今回のジョーンズで失格者はなんと3人目だ。
1走 クリスティ・ゲインズ 2005年6月に2年間の出場停止
2走 トーリ・エドワーズ 2004年8月に2年間の出場停止
3走 ナンシーン・ペリー
4走 マリオン・ジョーンズ 2007年10月に2年間の出場停止
●五輪・世界陸上のマリオン・ジョーンズの消えるメダル 残るメダル
メダル |
大 会 |
種 目 |
記 録 |
金→失格 |
2000シドニー五輪 |
100m |
10.75 |
金→失格 |
同上 |
200m |
21.84 |
金→失格 |
同上 |
4x400mリレー |
3:22.62 |
銅→失格 |
同上 |
4x100mリレー |
42.20 |
銅→失格 |
同上 |
走り幅跳び |
6.92 |
金 |
1997アテネ世界陸上 |
100m |
10.70 |
金 |
同上 |
4x100mリレー |
41.47 |
金 |
1999セビリア世界陸上 |
100m |
10.83 |
銅 |
同上 |
走り幅跳び |
6.83 |
金→失格 |
2001エドモントン世界陸上 |
200 m |
22.39 |
銀→失格 |
同上 |
100 m |
10.85 |
金→失格 |
同上 |
4x100 mリレー |
41.71 |
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