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December 07, 2007

アメリカ野球代表は五輪に行くためにメジャーシーズン中に予選を行った

星野JAPANの北京五輪出場に沸いた今週だったが、8か国参加の北京五輪アメリカ大陸代表はアメリカとキューバである。

アジア代表が五輪前年の12月の今決まったのに対して、アメリカ大陸予選は実は、2006年9月に行われている。
9月というメジャーリーグ公式戦開催中に、五輪予選を開催するということにはこんなアメリカ側の思惑がある。

アジアのようにシーズン終了後の開催であれば、ベネズエラやドミニカ共和国代表に現役メジャーリーガーが参加し、メジャーリーガーの出たがらないアメリカが、またも五輪に出場できない憂き目に遭う可能性があった。
前々回シドニー五輪にはマイナー選抜で覇者となったアメリカも、アテネ五輪は予選でメキシコに敗れ出場権を獲れなかったのだ。(五輪出場はキューバとカナダ)。

アメリカはかなり、ドミニカ共和国やベネズエラを警戒している。
この傾向は同じ2006年に行われたWBCでも見られた。
このときは、大会優勝候補とされる中南米・カリブ勢がアメリカと決勝まで当たらないという歪な組み合わせが組まれていたことを覚えておられる方も多いだろう。
主催はMLB機構、組み合わせは抽選ではなく主催者側が決めたものだった。
 
果たして、アメリカのアマチュア野球を統括するAmerican Amateur Baseball Congress がどの程度北京五輪への思い入れがあったかは不明だ。
とはいえアメリカが正式種目としては最後となる北京五輪に出場してくることは、見る側からすれば楽しみである。

●北京五輪野球米大陸予選 2006年9月 開催国パナマ
キューバ 6勝0敗 1.000 五輪出場権獲得
アメリカ 5勝1敗 .833  五輪出場権獲得
メキシコ 4勝2敗 .666
カナダ 3勝3敗 .500
ベネズエラ 2勝3敗 .400
パナマ 2勝4敗 .333
ニカラグア 1勝4敗 .200
ドミニカ共和国 0勝6敗 .000
*ベネズエラとニカラグアの最終戦の結果は不明

●参考記事
ロサンゼルス五輪の出場権をかけた野球アジア予選のとんでもないはなし

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