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February 01, 2008

クウェートの王子はオイルマネーを握った某国の将軍様か

NNNニュースより

ハンドボールの北京オリンピック予選のやり直し試合は、男女ともに韓国が日本を破って、北京オリンピック出場を決めたが、AHF(=アジア・ハンドボール連盟)は日本と韓国を処分する意向。「(我々は認めていないが)男子、女子ともに韓国が勝った。日本に何の利益があったのか。日本と韓国には処罰を下す」AHF・アブアライル事務局長は現地時間30日、NNNに対し、やり直し予選を認めない姿勢をあらためて示すとともに、近日中に開かれる会合で日本と韓国に対する処分を検討することを明らかにした。http://www.ntv.co.jp/news/102281.html

何の利益があったかって?
ハンドボールあるいはスポーツを知らない人は「ごねてやり直しさせたのに負けてカッコ悪い」と思ったかもしれない。
不公正な審判が、長い間続いてきたことにメスが入っただけでも、十分な利益だ。

公正な審判とアジア連盟正常化への努力は、五輪出場以上に価値がある。

さらに例え再予選が赤字でも「日本ハンドボール」の宣伝効果は十分だったのではないか。

日本も韓国も五輪予選をやり直してくれなんて今まで、一度も一言も言ってない。
IHFに日本協会と韓国連盟が連名で提出したのは「審判についての改善提案」であって、両国は、世界選手権、五輪に通じる大陸予選を、IHFの直接管理下で実施し、IHFが直接、審判を指名することを要求しただけだ。

これに対しIHFはダーティなイメージができてしまったハンドボールが五輪から除外されることを恐れ、再予選という結論になった。
これを受けて公正な審判でもう一回予選をやろうとで、日韓だけでなく、中東にも再予選呼びかけたにも関わらず、クウェートもカタールも応じず、日韓一騎打ちになったということだ。

肝心のクウェートの王子ことアーマドは、「中東の笛」についてはコメントせず、話の挿げ替えに終始する。
まるでオイルマネーを握った某国の将軍様のようだ。

AHFのアーマド会長は「中東の笛」と呼ばれる疑惑の判定については判断を棚上げし、やり直しを求めた韓国の提訴が期限を過ぎていたほか、提訴した主体が韓国ハンドボール協会ではなく、韓国五輪委員会だった点などが、ルールに従っていないなどと非難。女子については、抗議がなかったのに、男子と同様にやり直すのはおかしいなどと、論点を手続き論にすり替えた。


(追 記)

かつての全日本の大エース 蒲生晴明さんがスポニチのインタビューにこんな話をしている。あまりに凄いので紹介する(一部加筆)。

(蒲生)こんなこともあった。1998年のバンコクアジア大会。日本の初戦のクウェート戦は引き分け。それから日本が2勝して、クウェートは最終戦を残して日本と得失点差は48点あった。48点だよ。ところがマンガみたいな話だけど、最終戦で彼らは63-14で勝ったんだ。49点差でね。
――そのときのタイムキーパーが今回のクウェート戦の審判でしたね
(蒲生)そう。この2人の息はピッタリでね。
――では、その点差になるまで試合が終わらない?
(蒲生)ウソのような話でしょ。そんな現実が10数年続いてきたんですよ。

このときの記録を探してきた。
●1998年バンコクアジア大会ハンドボール予選A組

127

15:00

クウェート

21-20

UAE

127

17:00

日本

54-15

タイ

129

15:00

クウェート

20-20

日本

129

17:00

UAE

40-19

タイ

1211

15:00

日本

29-19

UAE

日本が先に試合を終わり21分け得失点差48A組の1位が決勝進出、2位なら3位決定戦に回る。クウェートは49点差以上でタイに勝たないと1位になれない。すると

1211

17:00

クウェート

63-14

タイ

予定通りクウェートは49点差でタイに勝利。

こんなことってある訳ない。

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