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March 17, 2008

1回のオリンピックで、2階級制したレスリング選手がいる

現在は総合格闘技で活躍している吉田秀彦。
言わずと知れた1992年のバルセロナ五輪の柔道金メダリストだが、このときは78㎏級での出場だった。
4年後のアトランタ五輪では86kg級で5位、最後の五輪出場となった2000年シドニー五輪には90kg級(敗者復活戦不戦敗)で出場している。
そして、現在は105㎏というから、16年前のバルセロナ五輪時よりも27㎏の体重増となる。

ところが長い五輪の歴史を見ると、とんでもない選手がいる。
1932年のロサンゼルス五輪のことだ。 
スウェーデンのイバール・ヨハンソンは、レスリング・フリースタイル・ミドル級(79㎏)に出場。3日間での4試合を勝ち抜いて金メダル獲った。
そして空いた翌日に断食とサウナにより必死の減量をし、次の日からグレコローマン・ウエルター級(72㎏)に出場し、こちらも金メダルを獲得するという大快挙を達成した。

ところが、もう一人いた。

アメリカのオリバー・カークは、1904年のセントルイス五輪のボクシングで、バンタム級とフェザー級の2階級で金メダルを獲っている。
当時、ヨーロッパから大西洋を渡ってセントルイスまで行った選手は少なく、そのためこの快挙が生まれたのではないだろうか。

もし、これを上回る快挙を達成しようとするならば、柔道とレスリングの両方の金メダルを獲ることしかないだろう。

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