陸上競技で優勝を争う2人が同じ記録でゴールしたらどうなるか?
昨年大阪で行われた世界陸上大阪大会。
女子100m決勝は、2人が11秒01の同タイムとなる大接戦となったが、ベロニカ・キャンベル(ジャマイカ)が小差でローリン・ウィリアムズ(米)を制し優勝。0秒01差で3位にカーメリタ・ジーター(米)が入り、5位までが0秒04差内という壮絶なレースだった。同タイムで写真判定となった金と銀の差は、わずか数センチだった。
①V・キャンベル JAM 11.01
②L・ウィリアムズ USA 11.01
③C・ジーター USA 11.02
④T・エドワーズ USA 11.05
⑤Kim Gevaert BEL 11.05
陸上競技では1/100秒まで表示することは、競泳と同じだが、同着は認めず、写真判定で順位を決める。
五輪でも
1980年モスクワ五輪 男子100m
1.アラン・ウェルズ(英)10.25
2.シルビオ・レオナルド(キューバ)10.25
1996年アトランタ五輪 女子100m
1.ゲイル・ディバース(米)10.94
2.マリン・オッテイ(ジャマイカ)10.94
などのケースがある。
モスクワ五輪は、ご存知のように陸上王国アメリカが参加しなかった大会だ。
アメリカには、当時の世界ジュニア記録10.07を持っていたフロイト、ベストは10.07だったが、追い風参考で9.88を出したエースのサンフォードがいた。
が、モスクワ五輪に出ていてもウェルズに勝てたかは?だと思う。
当時28歳のウェルズは、このレース最後尾から一気に全員抜いて金メダルを獲る。
イギリスの新聞でも「Crazy」と書かれた。
まだ、カールルイスの登場前だが、200mはイタリアのピエトロ・メンネアが優勝したし、面白い五輪だった。
▼モスクワ五輪 男子100m
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