松下電器 北京五輪に過去最大の機器納入
松下電器産業は10日、五輪関連施設への機器納入の台数、金額が8月に開かれる北京大会が過去最大となると発表した。競技会場全37カ所に納入する予定で、前回の夏季五輪アテネ大会での実績に比べて約70%増の規模となる。大型映像表示装置「LEDアストロビジョン」や音響システム「RAMSA(ラムサ)」シリーズなどの音響・映像(AV)機器や放送機器を納める。(日刊工業)
松下が最初に五輪に関わったのは1984年のロサンゼルス五輪。
公式サプライヤーとしてアストロビジョンとラムザを納入した。
その後IOCはTOPと呼ばれるスポンサー制度を開始し、連続契約し、徐々にそのカテゴリーを広げてきた。
88年 ビデオ機器
92年 公式放送機器
94年 AV機器
2000 HD放送機材を加える
2002年ソルトレーク・アテネ五輪 SDカードやディスクなど、記録メディアにまで拡大。
2006年トリノ・2008年北京五輪 カーナビゲーションを始めとする車載機器、セキュリティーシステムにまで事業領域を広げた。
総合電器メーカーである松下にとって、五輪は商品以上に技術力を世界に示す機会だ。
業務用機器の宣伝として、映像配信のインフラからカメラ・ビデオ機器を提供する一方で、民生用機器向けのマーケティング手段として、「Panasonic」のロゴが入ったアストロビジョンを競技会場に設置している。
これは公式計時のOMEGAとともに五輪会場内にある数少ない企業ロゴとして、その価値は非常に高い。
現在のTOPは、2005年7月には結ばれたもの。11社が決まり、契約総額は史上最高の8億6600万ドル(約950億円)。2002年ソルトレーク冬季五輪と2004年アテネ夏季五輪時と比べて30%増となっている。
PHOTO:トリノ五輪会場のアストロビジョン Panasonicのロゴが見える。
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