« 北京五輪の怪 海上でマラソン? | Main | 4大会連続五輪出場をめざした塚原直也 »

May 06, 2008

体操北京五輪代表決まる 水鳥寿思は落選

筆者がアテネ五輪の最も好きな場面が、体操団体28年ぶりの金メダルの瞬間である。
NHKの刈屋富士雄アナウンサーの名実況とともに長く語り継がれる名場面であると思う。最後の演技者である冨田洋之が着地する際には、ゆずの「栄光の架橋」を踏まえて「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架橋だ!」と絶叫。28年ぶりの金メダルの瞬間には「体操日本、日はまた昇りました」確か、日本時間で午前6時半だったが、我ながら良く付き合って見ていた。

さて、昨日今日の体操NHK杯で、北京五輪体操日本代表が決まった。
「栄光への架け橋」の6人の内、北京の切符を手にしたのは富田、鹿島の2人に過ぎない。

アテネの主将米田、4大会連続の五輪出場を目指した塚原直也と、水島寿思が落選した。(中野はNHK杯以前に落選)

現在、体操は毎年世界選手権が開催されている。
アテネ五輪以降3回の世界選手権と1回のアジア大会が開かれたのだが、この4つの大会に皆勤だったのが富田洋之と水島寿思の2人。

特に、ケガで他の金メダリストたちが欠場する中、水鳥は良く頑張った。
休み知らずのオールラウンダーだったのに、今回に限ってケガで北京に行けなかった。

●水鳥寿思の世界体操獲得メダル
2005年 世界体操競技選手権で個人総合2位
2007年 世界体操選手権男子体操団体2位
同 個人総合3位
同 種目別男子床運動3位
同 種目別鉄棒3位

●アテネ五輪体操金メダルチームの五輪後3年間の出場歴

開催地

米田功

冨田洋之

水鳥寿思

塚原直也

鹿島丈博

中野大輔

2005

メルボルン世界体操

2006

オーフス世界体操

2006

ドーハアジア大会

2007

シュツットガルト世界体操

2008

北京五輪


なお、鹿島はシュツットガルトのメンバーだったが、ケガをして欠場、代わりに水鳥が出場した。

|

« 北京五輪の怪 海上でマラソン? | Main | 4大会連続五輪出場をめざした塚原直也 »

Comments

男子に比べてあまり注目されてない女子ですが、昨年の世界選手権では大接戦の末に12年ぶりに団体の五輪切符を掴んだので本番では1つでも順位を上げてほしいです。
特に黒田真由選手の段違い平行棒は世界レベルなので是非とも決勝に残ってほしいです。
それにしても今回の女子の代表選手の殆んどが平成生まれなんですね。

Posted by: 中東の太鼓 | May 08, 2008 12:43 AM

水鳥の落選、本当に、本当ーーーに残念!

>特に、ケガで他の金メダリストたちが欠場する中、水鳥は良く頑張った。
>休み知らずのオールラウンダーだったのに、今回に限ってケガで北京に行けなかった。

全くその通り…。理不尽な気すらしてしまいます…。
水鳥自身のためにも残念だし、日本チームの戦力としても、冨田とともに日本を引っ張ると思われていた水鳥がいないのは、なんとも痛いと思います。(冨田にかかる負担を思うとまた…。)

でもまあ、体操の代表選考って、「情」とか「思惑」の入り込む隙が全くない、というところは、ある意味素晴らしいのかも。
バレーボールの代表選手(今はまだ「五輪予選のための代表」ですけど)なんかを見ると、「大人の思惑」「大人の事情」「視聴率」なんていう言葉ばかりが頭に浮かびますもん・・・。

米田、塚原の挑戦は、見ていて思わず背筋が伸びました。
2人とも、最後の最後までいい顔をしてました。かっこよかったです!!

今のルールでは、体操で日本の金メダルはかなり厳しいと思われます。(あまり事情を知らない人たちが、当然のように金メダルを期待しているという状況も含めて…。)
何はともあれ、プレッシャーに負けず、頑張ってほしいです!
どんな結果になっても、応援したいと思います。

Posted by: bittersweet | May 09, 2008 02:29 AM

>でもまあ、体操の代表選考って、「情」とか「思惑」の入
>り込む隙が全くない、というところは、ある意味素晴らし
>いのかも。

その通りなんですけどね。
やっぱり割り切れないですよ。

アメリカのトミタコーチも水鳥程の選手が落選するとはショックだと言っていました。

ただ、内村航平という新星も出てきたし、あと3ヶ月で大化けするかもしれないです。

Posted by: 管理人 | May 09, 2008 10:49 AM

今更なレスですが、トリノに安藤選手出すべきでないって書いといて、矛盾してませんか?

五輪シーズンに怪我してしまった水鳥選手は不運だし残念ですけどね。
水鳥選手を代表にすべきだっていうんなら、誰が外れるべきだったとでも?六人しか選べず、補欠すら胎動できない、水鳥選手を代表にねじ込むなら、選考会で条件を満たした誰かがはずれるんですよ!
水鳥選手の代わりに外れすのはだれか、そこまで書かないと、卑怯だと思います。
感情論、結果論で叩くのはいただけないですよ。

Posted by: asou | November 08, 2009 03:56 PM

よく読んでください。

どこに「水島選手を代表にいれるべき」、と書いていますか?
どこにも書いていません。
実力、実績ともある水島が北京には届かなかった、それ以上でも以下のことは書いていいません。

Posted by: 管理人 | November 08, 2009 06:24 PM

The comments to this entry are closed.

« 北京五輪の怪 海上でマラソン? | Main | 4大会連続五輪出場をめざした塚原直也 »