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May 05, 2008

北京五輪の怪 海上でマラソン?

5月4日 北京五輪予選を兼ねたオープンウオーターの世界選手権が、スペインのセビリアで開かれ、男子10キロでウラジーミル・ディヤチン(ロシア)が1時間53分21秒0で2連覇。10位までがマラソンスイムの五輪出場権を獲得した。

北京五輪から水泳で新たな種目が始まる。マラソンスイム10kmと呼ばれる種目だ。
マラソンスイムというよりも、オープンウォータースイミングといった方が知られているかもしれない。
これは、プールではなく、海や川、湖など自然の水の中で行なわれる水泳競技であり、これまではOWSと略されていたが、五輪ではマラソンスイムという名の種目になった。
10キロで2時間弱。確かにマラソン並だ。
セビリアの世界選手権は川で行われたが、本番の北京五輪は、外海だ。

外海で泳ぐなんて、とんでもない、と思われるかもしれないが、初期の五輪の水泳は、川や海で行われていた。
第1回のアテネ五輪の競泳は、アテネ近くのゼア湾で行われ、選手は外海の冷水に苦しんだと言われている。
1900年のパリ五輪は、セーヌ川のほとりで実施、1904年のセントルイス五輪は、人工湖が使われた。
初めてプールを使用したのは1908年ロンドン五輪、陸上トラックの中のフィールド部分に全長100mのプールが造られた。
1920年のアントワープ五輪では、進路妨害によるトラブル起こり、1924年のパリ五輪以降、コースロープが用いられるようになった。

とはいうものの、中国の海だ、汚いだろう。
一方、この前日にあった女子のレースにはこんな記事がある。

3日にスペインのセビリアで行われた水泳のオープンウオーター世界選手権の女子10キロで、左足のひざ下がないナタリー・デュトイト(24)=南アフリカ=が4位に入り、北京五輪出場権を獲得した。 
もともと競泳選手だったデュトイトは7年前の交通事故で左足のひざから下を切断。04年アテネ五輪の出場はかなわなかったが、同年のパラリンピックでは5つの金メダルなどを獲得した。(時事通信一部省略)

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Comments

なんかこの種目は臨海学校の「遠泳」を彷彿とさせますね。
日本だとお盆近くなると海にクラゲが発生しますが北京五輪の会場は大丈夫なのか心配です。
あと天候や潮汐もレースに影響する感じがします。
2016年五輪の招致をしている東京の場合はこの種目は一体どこでやるのでしょうか?
7月29日~8月14日が開催期間なのでもし有名な海水浴場が会場だったらこの時期は一番の書入れ時なので関連業者にとっては経済的にスゴイ迷惑な話だと思いますが・・・

Posted by: 中東の太鼓 | May 05, 2008 08:19 PM

2016年の東京五輪の計画で、マラソンスイムは江東区青海、現在は、中防不燃ごみ処理センターがある埋立地のようです。結構凄いところのようですが・・・。

Posted by: 管理人 | May 08, 2008 12:04 PM

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