100mで56年ぶり五輪出場の福島千里は今季世界何位か?
20歳の福島千里が、日本人選手では1952年ヘルシンキ五輪の吉川綾子選手以来、56年ぶりとなる女子100m種目の五輪代表入りを決めた。南部忠平記念大会の同種目を11秒49で優勝。代表入りが有力となる五輪参加標準記録A(11秒32)にも、先に自身が出した日本タイ記録11秒36にも及ばなかったが、日本陸上競技連盟は福島選手の将来性も加味し、五輪代表に追加した。
福島千里の今季ベストとなる11秒36は、世界的に見たらどの程度の記録か?
実は今季133位にあたる。
一人の選手で複数の記録がランクインしているので、ベストのみを数えると88位、五輪の国別エントリーは3名だから、1カ国から3名までしかカウントしないと42位前後となる。
五輪の決勝進出者は8名、準決勝は16名、2次予選に出場できる選手は32名である。
現在42位前後の選手が、上位32名に入るのは一見難しいように見えるが、1次予選の各組の上位3名、プラスタイム順に2次予選進出者が決定されるので、組み合わせに恵まれれば十分可能性はある。
昨年の大阪世界陸上での2次予選進出タイムで最も遅かったのは11秒53、自己ベストが出れば十分行けそうだ。
ちなみに準決勝に進出した最も遅いタイムは11秒32。北京五輪派遣標準Aとほぼ同じ水準にある。
一方、南部記念を6m70で優勝した池田久美子は今季42位前後、エントリー数で調整すると21位前後になる。
昨年の大阪世界陸上の予選突破最低ライン(決勝進出は12名)は6m59。
池田自身は6m42で予選落ちしているので、決勝進出が目標となろう。
●女子100m
標準A11秒32、標準B11秒42
福島千里今季ベスト11秒36 133位
●女子走り幅跳び
標準A6m72、標準B6m60
池田久美子今季ベスト6m70 42位
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